同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『人間の証明』1977年公開 ちょっとネタバレあり

ドラマ番見る前に見ちゃいました。もちろんコレを見るのは2度目か3度目…(-_-)??あまり昔のこと何で記憶が定かではないのですよ。だって1977年ですよ?27年前かぁ…すっげぇ遠い日々だ。
当時の森村誠一人気は凄かったので、もちろん原作も読んでいて「ああなって、こうなって、さいごはこう」ってのは覚えているんだけど、今回、また見たらまったく覚えてないシーンだらけだったよ…ああ、脳細胞が死んでいっているのね…(T-T)。
で、キャストが豪華すぎて今さらビックリでした。なんたって、アメリカ側の刑事・ケン・シュフタンがジョージ・ケネディですよぉっ?ほらあの「エアポート'75」とか「大空港」とかのあの俳優使ったんだよぉ(古すぎ?)。すごいなー、当時の角川書店。アメリカロケもカーチェィスとかやってるし、当時凄くお金かけてたんだよね。角川書店の映画制作黄金期でしたよね。
もちろん棟居刑事は松田優作っあんですよ。もう存在感バリバリッスよ。やっぱ格好いいなー。八杉恭子役の岡田茉莉子さんもステキ。ジョニー・ヘイワードはジョー山中…♪Mama do you remember〜♪この曲は忘れないし、西条八十の詩も頭部分は暗唱できるよね(笑)。
そして八杉恭子のバカ息子群恭平役で岩城滉一っ!!!「コイツ岩城滉一じゃないよ、違う、違う似てる人(笑)」って思うくらい演技下手っ( -"-)。隣でオットが「…声が違うよ…」と言ってたけど、吹き替えなの?もしもそうなら、どうして岩城滉一だけ吹き替えだったんだろう…。当時話題になったっけ?(情報求む)。
事件の背景は、終戦後の日本での米軍による暴行が引き金なんだよね。そのシーンはちょっと目を背けたくなる描写だった。その闇市(?)のような場所に居合わせた、棟居刑事、八杉恭子、ケン・シュフタン…30年たってから不思議な因縁で引き寄せられる。
脇役の俳優陣もホント豪華のひと言。棟居刑事とコンビを組む横渡刑事にハナ肇、上司の那須警部に鶴田浩二、八杉恭子の夫は三船敏郎、恭平にひき殺されるホステスなおみに范文雀、その夫に長門裕之と浮気相手に夏八木勲霧積温泉に手伝いに来ている竹下恵子、海辺の老婆に北林谷栄…多分この時はまだ老婆じゃなかったと思うけどね(笑)。
ほんの1シーンなのに伴淳三郎大滝秀治佐藤蛾次郎室田日出男…豪華すぎます。懐かしい面々もぞくぞくと登場。デザイン大賞の司会者にE・H・エリック、アメリカに住んでいる写真家にジャネット八田、喫茶店のウェイトレスにシェリー、海辺の娘に西川峰子…う〜ん、お腹いっぱいッス(笑)。
角川映画のお約束として、犯人は身を投げて決して捕まらない。いつも通り綺麗に終わらせるんだよねー…って思ってたら、とっても後味の悪いラストだったっ!。こんなシーンまったく記憶に残ってなかったからちょっとショック。棟居刑事は、父親の敵である(と思われる)ケン・シュフタンを直接撃たずに、彼が映っている鏡を撃つことで「復讐」として自分に決着付けたのに、最後にどうしてこんなことでっ?!…って思ったよぉ(T-T)。
さて、ドラマ版、どんな背景にするのかな…。終戦直後とか使えない…よねぇ。