同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『新選組!』-山南脱走- アイコンタクトに全てを賭けるっ!

歳三(山本耕史)の山南(堺雅人)さんに対する"本当の気持ち"が要所要所に表れていて、その度とっても辛く、悲しい気持ちになってしまった…。今回は山南さんがらみじゃないところは結構アッサリ見てしまったので、ここでもスルーしております…ご了承下さいませ…(^ ^;A。
いきなり勇(香取慎吾)に殴られる歳三から始まったよ。自分の留守中に葛山武八郎(平畠啓史 )を切腹させたことを勇さんってば本気で怒る、怒る。間をとりなそうとした総司(藤原竜也)にまでも「うるさいっ!!!」と怒鳴りつけるくらいだ。それにしても総司の早口台詞は、焦っている気持ちが良く出ていて良いね。
「こんなことを続けていたら隊士の気持ちが離れていく」と怒る勇とそれは逆だと言う歳三。「新選組は烏合の衆だ、法度で縛るしかないんだよっ!」と言い切る。…これぞまさに軍隊ですよね。上官の言うことは絶対服従、意思や思想を統一させるため逆らった者には極刑にし、見せしめとする。
だけど歳三は潔い。自分だって、勇だって、総司だって、法度に背けば切腹なんだという強い意志がある。だからこそ、この「法度」という制度に真っ正面から反対する者がいないの?。「死を賭けて新選組を守る」という歳三には誰もかなわないってことなのかな…。
ワタシのあんまり好きくない伊東甲子太郎谷原章介)が入隊してしまったぁー(あっ、もちろん谷原サンは好きなんだけどねー)。歳三も俺の苦手タイプだよと総司に愚痴ってた(笑)。山南さんはますます自分の居場所が無いって思うだろうなー。
そんな山南さん、寺田屋にて海軍を潰されてやる気をめちゃくちゃ無くしている竜馬(江口洋介)と話をした後、水に映った自分の顔を見つめて…とうとう何かを決めたみたいですね。ビックリしたのは「少し休んで江戸に戻りたい」って、ちゃんと歳三にお伺いをたてたこと。そうなんだ、一応は言ってみたわけだ。
だけどやっぱり歳三に反対されちゃったよ。「あんたの進むべき道は俺が知ってる。今隊を離れてしまっては困る」歳三がそう言った時、なんで山南さんは反論しないのかなー?と強く思った。どうして「何がわかるっていうんだっ!今の新選組に私のいる場所なんてないじゃないかっ!そう仕向けたのは土方くん、きみなのではっ?」って言わないの?山南さん、もう諦めの境地に行ってしまっているからなのか「言ったって無駄だろう。全てもう無駄だろう…」って思っているからなのか。いつだって山南さんは笑ってその場を立ち去るのね…。
…ワタシ思うんですけど…歳三は山南さんに「俺にかかってこい」って思っているんじゃないかと。確かに山南さんと歳三はいつだって意見が対立するけれど、いつも勝負から先に下りるのは山南さんじゃないかな…と。
だってほら、歳三が「今は山南が頼りなんだ」と総司に告白したんだよっ?(きゃっ)。やっぱり歳三には山南さんが必要なんだよね。総司が嬉しそうに「案外山南さんのこと買ってるんだ」と言って「…悪いか」と照れる歳三が、かーわーいーいー("▽"*)。
その前には甲子太郎にも「山南の悪口は言って欲しくねぇな」って言うし。歳三が甲子太郎に言った捨てぜりふ「昨日今日やってきたくせに、でかい顔をして知ったような口を聞く奴よりははるかにマシって事ですよ」は、ワタシもスカッとしましたわい(^^)。
…だけど、山南さん同様、どうして歳三はその気持ちをきちんと山南さんに伝えないのかねー。゜(T^T) ゜。気持ちのすれ違い・行き違い…まるで不幸な恋人同士だよおーーーっ。口で言わなくてもわかってくれるなんてのはね、世の中の人たちの幻想であって、本当はそんなことは無いんだよっ!自分の気持ち、自分の考えは、どんなに親しくてもちゃんと伝えないと伝わらないんだよなー。・゜・(ノД`)・゜・。
山南さんと明里(鈴木砂羽)のシーン、山南さんってばイライラしちゃって明里に怒鳴っちゃったよ。「うちアホやから…」って拗ねる明里が可愛い。そうだよなー、頭のいい人って、そうじゃない人の気持ちに無頓着なんだよねっ、まったくっ!プンプン(そうじゃない人代表)。
明里は自分の気持ちを正直に相手にぶつけるから良いよね。山南さんが「今日の私は虫の居所が悪かった…いろいろあったものだから…」と言い訳をしても「うちと関わりないないやない」と許さない明里。うんっ、明里ねえさん、それ正しいッスよっ(^^)。客商売としてはどうかと思うけど(客の愚痴を聞くのも仕事だもんねw)、ここの明里は山南さんと対等、むしろ山南さんより強気なのが素敵だよ(笑)。
石田三成豊臣秀吉の家来だ」「…誰?」「太閤様だ」「…あっ…サルね?」「(頷く)」「(うれしそう)そっか…」うっわー、ここのシーン大好きだ!!この山南さんと明里のちょっと気の抜けた会話、最高に素敵だね。今日一番好きなシーンでする〜(≧▽≦)。
お詫びに明里の今一番したいことを聞く山南さん。考えた末「富士山を見たい」と言う明里。この明里の言葉で山南さんの決意に目的が一つ増えたようです…ぐっすん。
イライラして怒鳴ると言えば、総司くんもおひで(吹石一恵)ちゃんを怒鳴りつけてましたね。みんなの前では死を微塵も感じさせない明るい総司でいるからこそ、おひでちゃんの前では素の総司になっちゃったのかな…。今総司が自分の気持ちを正直にぶつけられるのがおひでちゃんだけなのかもしれない…と思っても、ここはちょっと辛かったですね…ぐっすん。
藩主・松平容保筒井道隆)の元で、見廻組の佐々木(伊原剛志)、薩摩藩の西郷(宇梶剛士)らと、時勢について意見してきた勇に「近藤さん、己の信ずるところに従って生きてください。周りからはいろいろな声が入ってくるでしょう。あなたの進む道は…あなた自身が決めるべきだ」そう言う山南さん。これが勇に伝えたかった最後の言葉なんでしょうか。
脱走を心に決めた山南さんは、永倉(山口智充)と左之介(山本太郎)には打ち明けるんだね。これはちょっとビックリしちゃった。永倉の「大丈夫っ。この人は捕まりはしない」っていう台詞と、左之介の「また戻ってくるんだろ」っていう台詞がね、もう…(T-T)。
この二人に大喧嘩の演技をしてもらい、その隙に屯所を抜け出す計画だったわけだ…おーっとっ!そこに闇夜に目がギラギラ光る斉藤一オダギリジョー)がっ!!!暗闇にハジメちゃんの両目が光っていてマジ怖かったッスよ…(・・;) あー、万事休す…と思ったけど「俺は人のことには興味がない」というハジメちゃん…見逃してくれるのね〜〜〜!やっぱいい奴だよ、あんたっ!らぶ、らぶー。
急がなきゃいけない山南さんなのに、総司にもひと言かけないと気が済まない山南さん…「頑張りなさい」「頑張っているんですけど」…これが最後に総司に言いたかった言葉なの?山南さんってばっ。
で、次の朝、脱走がバレるのね、ねっ…早いよ…。「奴は逃げたんだ」歳三の言葉が信じられない勇。だけど思い当たるのね?昨日山南さんと交わした言葉が…ううう。
荷物が無くなっていることで脱走が決定されて歳三が暴れる「あの馬鹿野郎っ!!!」本気で、本気で頭に来て、そして悔しかったんだろうなー、歳三。どうしてこうなる前に自分にぶつかってきてくれなかったのか、どうしてこうなる前に山南さんの決心に気がついてあげられなかったのか…。その思いが吹き出したように思う。
「脱走した者は連れ戻す…それが法度だ」怒りと悲しみを込めた勇の言葉に源三郎(小林隆)が「…連れ戻した後は?」と静かに問う。答えられない勇の代わりに「決まってんだろうっ」と歳三。その言葉の意味に驚愕する総司と源さん。「今はその話は」と避ける勇に「近藤さん、一切の例外は認めないと言ったはずだ」と歳三が迫る。
追っ手をハジメちゃんに指示した武田観柳斎八嶋智人)を止めて、勇は総司を指名する。ああっ、その時確かに、勇と歳三と総司の間にアイコンタクトがあったぁーーーーーーーっ!!!そのアイコンタクトは要するに「アレ」だよね?つまりは「アレ」なんだよねーーーっ?!…っと、この時点ですでに涙をダーダー流していたワタシは、心の中で叫んだのでしたっ。
「アレ」なんだよねーーー?