同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『人間の証明』第10話 駆け足最終回っ

う〜ん、終わってしまった…。ところどころ「えーっ?」って言っちゃうところもあったけど、全体としては良かったんじゃない?1話〜3話目くらいまでは、トロくてトロくてどうしよう…と思ってたけどねぇ。
逆に後半はいきなり飛ばし気味で(今回は一発免停くらいの早さだったよ)、全てが繋がる繋がるっ(笑)。棟居刑事(竹野内豊)ってば、状況証拠だけですごい推理力だわっ!…と思いつつも、結構入れ込んで見ておりました。
もちろん棟居@竹野内くんも格好いいし、シワシワの綿シャツで萌えたりしてましたが、なんと言ってもアナタっ!全編通して郡恭子(松坂慶子)が凄かったよね。あの凄みのある演技には参りましたよ。今までの松坂さんのイメージを覆す…とは言ってもあんまり知らない(蒲田行進曲と愛の水中花くらい…古っ)けど、お見事でしたよ、氷のような女郡恭子(狙ってません)。
今回は任意同行した郡恭子を棟居君が状況証拠のみでどうやって自供させるか…というところが見物。大好きな(うふふ)那須係長(緒形拳)が首を賭けてまで、上に楯突いたんだもんねぇ。「ガンバれっ棟居っ」って応援したくなっちゃうよ。
だけど、昔横須賀で恭子を助け、その為に死亡した男は自分の父親だったとか、ジョニー・ヘイワード(池内博之)が母親を庇うためにナイフを刺したまま15分も歩いたとか、恭子の娘・さやか(堀北真希)が証言したのは「ママを助けて欲しい」という気持ちからだとか、棟居君がいろいろ心揺さぶることを言っても、まったく動じない郡恭子…氷のよう(省略)。
なんたってダメ息子・翔平(高岡蒼佑)が、自分の犯行を全てを認め、しかも大けがしたと聞いてもまったく動揺しないんだもん…マジすごい女だよ(ー.ー;)。
でも棟居君が西条八十の詩を朗読したとたん、それまで一切の表情を出さなかった恭子の目から涙が溢れ出し、業界用語で言う「落ちましたね…」ということになっちゃいました。
ワタシはここで恭子が泣いちゃっても「詩に感動したのよ」とか言って逃げ切る手もあるなぁ…などと考えてたんだけど…(^ ^;A だって本当に状況証拠と棟居君の超推理しかないんだもん。逃げ切ろうと思えば逃げられるよねぇ…あれだけの財力の持ち主、優秀な弁護士を付けるってことだってできるんだもん。
でも恭子は「落ちた」んだよね。…疲れちゃったのかなぁ。いったい何のために感情をコントロールしているのかわからなくなっちゃったのかなぁ…。
お約束通り恭子の自供から、今までわからなかった部分が…と思ったんだけど…タエさん殺害の部分はちょっと端折りすぎではっ…(-_-;A タエさんを殺した時の恭子のアリバイって無かったんだっけ…?
つーか、すごい駆け足でしたわい…(-_-;)。この大事な部分をこんなに駆け足にするんだったら、前半(1話〜3話)あんなにトロくしなければよかったのにぃ!!
ぷぷぷっ…あのね、結局佐伯友也(田辺誠一)の存在意味がよくわからんかったですよっ(笑)。なんだか役に立ってそうでそうでも無いっていうか、相馬晴美(りりぃ)を(無意識で)自殺に追い込んだのは手柄(?)かもしれないけど、それだけっていうか…。もっと恭子のために裏でガンガン動いているんだと思ってたよ。最終回、結構軽い扱いでしたな〜(ー.ー;)。
あっぱれオヤジーズ・新見隆(風間杜夫)と小山田武夫(國村隼)、見事な連係プレーにより、アホ翔平を引っ捕らえました。ホント警察いらね〜(笑)。
新見も崖から落ちちゃったりして大変だったけど、それより小山田の車椅子の車輪が泥にはまった時助けてくれたの…文枝横山めぐみ)?あ、あり得ない、あり得ないよぉ( ><)。結局文枝は幻だったけど、車輪が抜けたのも事実で……まっいーかっ!!ヽ (´ー`)┌。
オヤジーズ「今度一緒に飲みましょう」って言ってたのに、それから一度も会っていないなんて…ぐすん。でも異常な関係(夫と妻の愛人)だったからねぇ…。特殊な環境の元芽生えた友情だったもんねぇ…。
そうそう、郡恭子は懲役20年だったね。映画版のように自ら死を選ぶこともせずに、刑に服したということにしたんだ。その終わり方は良かったと思う。今までの角川映画、特に横溝正史モノなど、女性の犯人が必ず最期はキレイに自らの命を絶つ…ってのはどうかと思ってたんだよね。
しかし、ケン・シュフタン(Bo・Svenson)はやっぱり殉職してしまいましたか…(T-T)。でも「黒人の少年を守って」というところがミソだね。棟居君と出会えたことで、ケンもちょっと変わったんだ…って思って良いよね?でも変わったことにより、結局死んでしまったんだ…とも言えるか…/(-_-;)\。
そして棟居君もこの事件に係わっていくうちに、ちょっと変わったんだよね。「終わりにしたかった…新しい憎しみを生み出すのを」世の中を冷めた目でしか見られなかった、人を信じられなかった棟居君だったけどさぁ…。その後の棟居君、強引な捜査方法はそのまま…ってのはちょっとウケたけど(笑)。
でも…郡恭子は変わったんだろうか?確かに自供はしたし、罪も認めて控訴せずに服役になったけどさ…。恭子自身の口から息子・ジョニーへの詫びとか、犯行への反省とか、全然出てこなかったよね…。棟居君から「母親であることことからは、逃れられない」って言われても、泣き崩れるわけでもないし…郡恭子って最後までしゃんっとしてたよねぇ。
「(過去を捨てることは)生きていくためには仕方なかった」「自分を消したかったのかもしれない」恭子にとっては犯行は仕方なかったこと…罪を認めた今でもそう思っているんだろうか…。
路子(松下奈緒)も結局自首せずに逮捕、翔平も逮捕…この二人だって最後までダメダメのままだったし…。
残念だったのはやっぱりコレ、ジョニー・ヘイワード=池内博之のキャスティングですよ。マジ、ビックリでその後失笑…それが10話まで続いちゃったんだもん…(^ ^;A 池内君的にも「やっべー」って感じじゃないのかなぁ…。だってこのドラマ見ていた人は、今後池内くんを見る度にジョニーに扮した姿を思い出すことは間違いないだろうし…ね。