同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『新選組!』最終回 −愛しき友よ− 香取慎吾はまぎれもなく近藤勇だった!!(涙)

ああ、長くなりすぎた…こんなに長いのは初めてだよ…オットが呆れている…(泣)。最後だから録画を見ながら心に響いたシーンや台詞を書いていこうと思っていたら、殆どのシーンがそうなんだもん。できあがったら見事な「感想付きあらすじ」になってしまいました(なんだそれ)。すっごい長いしダラダラ書いてますので、お薦めしません(笑)。だったらなんでアップしたの?と言われそうだけど、それはほら、自己満足って言うか、自分で読み返してまた泣くためっていうか……えっ?
注意:泣きながら書いた部分も多々あるので(どうしようもないわ、ワタシ…)、文章マジでグダクダでする。打たれ弱いのでクレームは勘弁ね(泣)。
新政府軍に取り調べを受ける近藤勇香取慎吾)。甲陽鎮撫隊として甲府に来たのは自分の意思だと言い張る。徳川幕府勝海舟野田秀樹)のことも庇って、自分一人で罪をかぶるつもりの勇。そんな勇を助けようとしてくれる、有馬藤太(古田新太)は男の中の男だっ!!(断言)。勇の身柄を徳川家に尋ね、正式な返答がくれば勇が助かる可能性もあると言ってくれる。「おいは、戦った相手にこそ正々堂々とありたかとごわす。」「敵方の将を一時の感情で勝手に罰するなんど以ての外。お前さんは京に送られ、しかるべき場所でしかと吟味されるべきでごあすっ!!」…だけど勇は死を覚悟している。そんな勇に「生きることを恥と思ったらいかんっ!!」と言ってくれる有馬様…。新政府軍の中でたったひとり、近藤勇のために奔走してくれる有馬様。…だけど有馬様の心遣いは実らないんだよね…ぐすん。
勇が板橋の本陣に移されたと聞いて「今すぐ助けに行こうぜっ!!」と立ち上がるのが、土方歳三山本耕史)でもなく、斉藤一オダギリジョー)でもなく、捨助中村獅童)だけだった。みんなシーンとしちゃったりして…。捨助はいつだって考えが浅くてどうしようもないことばかりしているけど、でも正直だし気持ちそのままだし本当にかっちゃんを助けたい…って気持ちが画面いっぱいに溢れていたぞ(涙)。「てめえらー、かっちゃんを見殺しにする気かっ!俺はひとりでも助けに行くぞっ!ちっくしょー…見損なったぜっ!!」捨助のかっちゃんを慕う気持ちも良くわかる…だけども「近藤さんは俺たちを助けるために降参したんだ」と言った歳三、本音は人一倍勇を助けに行きたいだろう、自分一人でも敵陣に乗り込んで行きたいだろうに、「新選組 局長 近藤勇」の気持ちをちゃんと汲んで「新選組 副長 土方歳三」として冷静に手段を考える歳三の辛さも伝わった。もちろん黙っているハジメちゃんや島田魁(照英)の辛い気持ちも…。
歳三は江戸の勝海舟野田秀樹)のところに行き、勝先生の力で勇を助けて貰おうと考えている。だけど…勇にすでに勝算のない甲府へ行けと言ったのもその勝先生なんだよね…。そしてハジメちゃんを容保公(筒井康隆)のところに行かせる。あらゆる手を使って、勇を助けようとする歳三。そんな中、尾形俊太郎(飯田基祐)が隊を抜けると言い出した。そういえばこの人は船の中でもそんなこと言っていたよね。世の中の流れを冷静に分析し、情に絆されたり流されたりせずに生きていこうとしている尾形さん。冷たいように見えるけど…でも彼を責めることはできないんだよな。
江戸の試衛館では、勇の兄・宮川音五郎(阿南健治)から勇の現状を聞いて、心配そうなつねさん(田畑智子)と、「納得行きませんっ!!」と音五郎に掴みかかるふでさん(野際陽子)がっ。そこで娘のたまちゃんが手まり唄を歌っていたのが、その後の場面に繋がる…。
板橋の民家・豊田家に幽閉されている勇。そこの家の女の子がちょうど娘のたまちゃんくらいで、勇はその子を笑わせるために久し振りに拳骨を口に入れたっ(泣き笑い)。その子とたまちゃんを重ね、勇は生きることに前向きになったんだ。有馬さまと話をした時には頑固に死を覚悟していたけど、ここで死から生へと気持ちが変わったんだね…(涙)。
勝先生に頭を下げて勇の助命を頼む歳三。でも勝先生からは「助命嘆願書でも何でも、書けと言われりゃ書くけどさ…言っとくけど無駄だぜ」と言い切られる。怒る歳三「近藤が今まで徳川幕府のためにどれだけ尽くしてきたかおわかりですかっ!!」「そんなこたぁ、わかってんだいっ!!わかって言ってんだいっ、こちとらっ!!」勝先生だって負けていない。「あんたに頼んだのが間違いだった」その場を立ち去ろうとする歳三に、勝先生の決めの言葉が…「近藤を助けになんか行くんじゃねえぞっ。言っとくけど近藤の死は無駄死になんかじゃねぇんだ」立ち止まる歳三「奴は薩摩と長州と土佐の恨みを一身に受けようとしてるんだ。徳川に対する憎しみの一切を一人で受け止めようとしているんだ。近藤が死ぬことで大勢の命が助かる、そんなことは、新選組近藤勇の他に誰が出来るんだっ!!」「…本望じゃねぇのかい?」
うわーん、勝先生の言葉はとってもわかりやすいんだよ。徳川幕府全ての責任を近藤勇たった一人に背負わせる、そして近藤勇はそれに値する男なんだ…ってことなんだよね。新選組局長・近藤勇が死ぬことで、全てが丸く収まる…ってことなんだよね。そうして、勇を含む多くの人がそのことをわかっている、わかっているんだけれども、それを「はい、その通りです」と納得できない人や認めたくない人もいる…ってことなんだよね…うわあああん。歳三は黙って聞いていた。険しい顔しているけど、もう目が潤んでいる…そうか、悔しいけど、我慢できないけど…勝先生の話を受け入れたんだ…。勇が死ぬしかない…ってこと、受け入れたんだ…。
そんな勝先生から「土方ぁ、どうせ死ぬ気でいるんなら、俺の頼みを聞いてくれねぇか」と歳三は言われる。北へ行き、榎本武揚と共に戦に加われと。「言っておくけど徳川の時代は終わった…もう一度ひっくり返すことなんてできやしねぇさ…。でもな、幕府にも骨のある奴がいたって事、ちったあ歴史に残しておきたいじゃねぇか。」「行ってやれよ…なんたって泣く子も黙る、新選組の鬼副長だ。みんなも喜ぶとおもうぜ」…勝先生の言葉は本当にわかりやすくて、キッパリしていて…だからこそその裏側にある勝先生の本心が辛い…。勝先生は時代の波に乗り遅れた近藤勇土方歳三が、最期に美しく散る為の理由と場を作ってくれた…ってことなんだろうか…。
「みんな私に会いに来る…別れを言いに…」植木屋・平五郎宅に沖田総司藤原竜也)を訪ねてくる人はみんな嘘をつく。そしてそれが嘘だってわかっていながら総司も話を合わせるんだ…やさしい嘘ってのは本当に哀しい。「みんな一緒ですか?」「俺も局長も、永倉も原田も斉藤も一緒だ。お前も良くなって早く追いつけ」この歳三の台詞の中に幾つもの嘘があるんだよね…。しかし前歯の話はちょっとだけエロ歳三の顔していたよ。お孝ちゃん(優香)の下駄を触りながら「あれはいい女だぞ〜。前歯がでかい女は情が深い。見とけよ、そういうの。姉さんもで大きかったが…妹もでかい」…歳三ーっ!!
徳川から返事が来た。もう近藤勇と徳川は関係ないから勝手に始末してくれって…こんな酷いことあるっ?「つまり近藤、おぬしは徳川からも見捨てられたと言うことじゃき」…死から生への気持ちになっていた勇は、ここで希望を断ち切られた。この時勇はどんな気持ちだったんだろう…一度は覚悟していた死を、再度認識することになったんだもんね。
「力になれんじ…申し訳なか。この上は江戸の西郷先生に訴えてみようち思っております…おいに任せやってもんせ…」有馬様が優しく静かに言うのが泣けて泣けて…。ああ、やっぱり古田新太で良かった、古田新太が良かったっ!!恐い顔なんだけど(関係ないか)、1本芯の通った情に熱い男を演じられる最高の役者だ。先週と今週ですっかり参ってしまった…。
有馬様からの文を受け取った西郷隆盛宇梶剛士)。最後の希望だったけど、実は彼も勝先生とまったく同じ考えなんだよね…。薩長土佐藩、徳川に対する恨みを近藤勇に受け止めてもらいたいと思っている。そして勇の唯一の味方だった有馬様もこの件で飛ばされてしまったよーっ(泣)。注:この件で飛ばされたのか、徳川の残党が宇都宮で挙兵したことで、どうしても有馬様に現地に行ってもらう必要があったのか…真意の程はわからないけど、でもやっぱり勇に同情的だったことが周りの反感を買ったとしか思えなくて…うう。
勇の斬首の日が決まった。斬首だけじゃなく、その首を京の三条河原に晒すと言う。「おまんが悪行を重ねた京の町に、おまんの首が晒されるじゃき。京の町のもんはどのような想いでその首を見るろうかの…」きぃぃぃ、コイツ土佐藩士の谷守部のこの言い方、超憎いよっ!!「承りました」静かに受け入れる勇…。
多摩では「行かせてくれー」と叫び、鹿之助さん(小野武彦)に羽交い締めにされている彦五郎さん(小日向文世)が涙を誘う…。「勇が何をしたって言うんだよー!なんで罪人扱いされないといけないんだー!せめてさー武士らしく切腹させてやってもいいんじゃねぇのかー(号泣)」彦五郎さんは多摩の人たち、ううん、勇を慕う新選組隊士や周りの人たちの気持ちを、大きな声で代弁してくれているんだよね…。号泣する彦五郎さんに言い聞かせるように、そして自分をも押さえるように鹿之助さんは言う「情けを持たない者に人はついてこない」「何れ近藤さんの後に続く者が必ずこの多摩から生まれるっ!!私はそう信じているっ!!!」悲痛な叫びだよ…うわあああん。
そして兄・為次郎(栗塚旭)さんを訪ねる歳三…。ああ、このシーンは秀逸だったー。ワタシも歳三と共に一気に滝涙だった。「歳三、よくここまで近藤さんを盛り立て、新選組を引っ張ってきたな」尊敬する兄に労われる歳三…すでに目が潤んでるよ。「…しかし最後は土方家の名に泥を塗るようなことになってしまいました…」「馬鹿を言え。誠の旗のもと京の町でお前たちは…時代と戦ったのだ。これほど痛快なことがあるかっ」兄の言葉をじっと聞いている歳三の目には涙が溢れている。今まで他人になんと言われても、隊士に鬼と呼ばれても、自分の信じた道を自分のやり方で駆け抜けてきた歳三。そんな弟の気持ちを兄はわかってくれているんだよね…。「お前たちは…多摩の誇りだ」と言ってくれる為次郎さん。「何が正しくて何が間違っていたかなんてことは、100年後、200年後の者たちが決めればいい」そして、弟・歳三の為に詩吟を奏でる為次郎さん…。ああ、また新しい涙がーっ!!!(号泣)。
ぽぽんさん(id:popon-x:20041213)のところで知りましたが、この詩は王維の『送別詩』というそうです。送別…兄・為次郎さんから弟・歳三への詩なんだね…。それにしても歳三…耕史くんってば、なんて綺麗な涙を流すのでしょうか。為次郎さんから目をそらさず、表情も歪まず、ただはらはらと涙がこぼれ落ちていくのを見てワタシは、今までだってずっと「土方歳三山本耕史」として見ていたのに、このシーンの耕史くんにはまさしく歳三が憑依している…と感じちゃったよ。そしてもう一つ、耕史くんの涙には、今までずっと土方歳三役をやられてきた栗塚旭さんから「この1年、歳三役をよく頑張ったな、見事だったよ」と言って貰えたような、土方歳三として認めて貰えたような…そういう意味もあるんじゃないかとも思った。
ビックリしたのは永倉新八山口智充)が飲んでいる場所に現れた渡世人のあんちゃんが、あの仇討ち少年・大村達尾だったとわっ!!すごいよなー、今まで放っておいて最終回に出してくるなんて(笑)。でも結局仇討ちをしたことが原因で、その後の彼の状況は渡世人かい…。そして宇八郎こと芳賀宜道(八十田勇一)から勇が流山で捕まり間もなく打ち首になることを聞かされた永倉…。ああ、気持ちは複雑だろうな…。あそこで自分が離れていなければ、一緒にいれば…って考えているのかもしれない。芳賀から勇の悪口を聞かされた永倉の「お前に何がわかるっ!!俺の前で二度とあの人の悪口を言うな。近藤さんを悪く言えるのは…苦楽を共にしてきた者だけだ…俺だけだっ」
原田左之介(山本太郎)が握り飯を頬張っていると、通りがかりの人の話で勇の斬首のことを聞いてしまう。左之介の気持ちも複雑だよなー。だけどどうしていいのかわからない左之介。で、何気なく周りを見渡してみると…なんと、この場所は…まさかっ!!!そう、この場所は昔みんなで落書きした場所なんだっ!!(号泣)。「永倉新八参上」「原田左之介」「土方歳三」「沖田総司」「井上源三郎」「藤堂平助」…。みんなでキャイキャイ騒いで、歳三に怒られながらも名前を書いて(彫って?)いたんだったよね…。ああ、これってば懐かしすぎる。そして左之介の視線は上へ…そこには「近藤勇」の名前。そして左下にはなんとっ「山南敬助」の名前まであるよーっ!!!試衛館の仲間たち全員の名前がっ!!…こんなのマジで切なすぎて滝のように泣いてしまった。…ああ、左之介もそれを見て決心したんだね「局長待ってろ…今助けに行くぞーーっ」いきなり左之介駆け出したっ!!
会津鶴ヶ城で容保公(筒井康隆)に勇の助命を頼むハジメちゃん…。それにしても狭い部屋です。「近藤のことならもう手遅れじゃ。余にはもうどうすることもできん」あれっ?ちょっとあっさりしているんじゃない?…なんて思ったんだけど、なんとその後に三条河原の勇の首奪還をハジメちゃんに申しつけるとはっ!!あっぱれじゃーっ!!殿っ!!そして勇に渡そうと思っていた虎徹…ハジメちゃんにあげちゃうのね。それにしても「虎徹」と聞いた瞬間からのハジメちゃんの行動と言動に少し笑っちゃったよ…「斉藤一、身命を尽くしてお仕え致します」なんて言葉、そして恭しく虎徹を受け取る姿…ホントあなたハジメちゃん?あの狂犬・斉藤一なのっ?…虎鉄貰ったから?(爆)
山岡鉄太郎(羽場裕一)の「近藤も無念でしょう…せめて武士らしく切腹させてやりたかった」という言葉を受けて、勝先生「…武士らしくってなんだよっ!!」と怒鳴る。「大事なのは…どう死んだかじゃない…どう生きたか、だ」「ありゃ武士だよ、まぎれもない…そして、最後のな…」うー、確かに確かにそうなんですけれどもーっ(号泣)。勝先生の言葉は本当にわかりやすくて辛いよ…。山岡さんも泣いているじゃないか…。
慶応4年(1868)4月25日…この日付が出た瞬間胸がギュッって痛くなった…いよいよ近藤勇処刑の日だ。女の子の手まり唄と、杭を打つ音…静かにその時を待つ勇…。この時勇は何を想っていたんだろうか。娘のたまちゃんのこと、つねさんやふでさんのこと、多摩の人たちのこと、そして歳三のこと…(涙)。作業中の処刑場に音五郎さんが現れる…ああ、勇の最後を見届けに来たんだ。そしてつねさんとふでさんも…。「くれぐれも取り乱さないようにお願いします」という音五郎さんに「取り乱すくらいなら、ここへは来ておりません」と言うつねさん…ううう。「良く言いました」ふでさんに同感。さすが武士の妻です、さすが勇の妻です。ずっと離れてはいたけれど、やっぱり勇の妻はつねさんなんだよね…。そこにくしゃみをしながら登場は、呼ばれてもいないのに現れる捨助っ!?
総司は枕元の刀をお孝ちゃんに勝手に片付けられちゃって怒ってる…後で思うと刀さえあそこにあったなら、もしかしたらお孝ちゃんは…(泣)。「刀は武士の魂だ」と言ってはみたものの、ちょっと具合が良くなったらすぐに無理をすることをお孝ちゃんにがっつり怒られ、たじたじの総司が可愛い…。いきなり気がついたように総司が目を見張ってお孝ちゃんに近づく「…本当だ…前歯がかわいい…」わはははは、なんじゃ、それ。前歯誉められてもどうしていいやらのお孝ちゃん…ぷーっとふくれてますます可愛いよ。「ねぇ、もう一回見せて、いーってして、もう一回見せてくれよー」「いやっ」「なんでだよっ!1回くらい見せて…じゃあこうだっ!!」とお孝ちゃんをくすぐって追いかけ回す…。ああ、昔の総司だ。まだ子供で天真爛漫だった頃の総司に戻ったよ…(涙)。そんな無邪気にじゃれる二人の姿を平五郎(島田順司)さんに見られちゃったよ。「…そういうのじゃないですから…」「ち、ちがいますから」繕うふたりがめちゃくちゃ愛おしいっ!!にやにや笑う平五郎さんにもラブ。
あーっ、久し振りに登場は桂小五郎石黒賢)…いえ木戸です、と、幾松(菊川怜 )ではありませんかっ!!「もう出演はないのかなー」と思っていたんだよね。それにしても変な部屋です。和洋折衷…とも言えないよね。障子にカーテン、板の間にジュータンと畳、お膳にナイフとフォークそしてハムオムレツ?…コーヒー苦いなら飲まなきゃいいのに…。それにしてもなんだか浮かない木戸さん、その理由は勇の打ち首を聞いたから。「私はあの男が嫌いではなかった」「徳川家の家臣で最後まで忠義を貫いたのはあの男だった…新政府の中に近藤勇に並ぶ忠節の志がいるだろうか」勇に係わった誰もが勇を認め尊敬している…たとえそれが敵であっても、味方であっても…それって本当に凄いことなんだよね…。
うわー「呼ばれもしねえのに現れるのが捨助だっ」って、勇のところに来ちゃったのーっ?本当に考えの浅い男だ…いい奴なんだけどもさ。勇は「新選組にこのような者はおりません」と最後までしらを切る。もちろん捨助を助けるためだよ。新選組隊士だなんて言ったら、捨助まで処刑されてしまうんだから…。だけど自分を庇ってくれたことを理解できないで「かっちゃんがいぢわるをした」って思い込んじゃうのも捨助なんだよね…。ふでさんに頭叩かれてやっと理解した捨助。…でも理解しない方が良かったのかもしれない、かっちゃんを恨んだままでいた方が良かったのかもしれない…よね(泣)。処刑の始まりを知らせる鐘が鳴る…それを聞いた捨助の中に揺るぎない決心が生まれてしまったのかもしれない。
下野・宇都宮では負傷しちゃった歳三。「こんなのは怪我のうちには入らねぇ」そこに一旦引き上げましょうと言いに来る桑名藩士たち。ああ、歳三が怒るよ「先に死んでいった者たちのためにも、俺たちは最後の最後まで戦わねぇとならねぇんだっ!!」桑名藩士に刀を突きつけて言い放つ歳三…。先に死んでいった者たち…ああ、そこには沢山の仲間たちが…そして…もしかすると…すでに歳三の中では…うわあああん(号泣)。
平五郎さんの庭を見ている総司…「らしゅうない」お孝ちゃんの言うとおりだよ。べーっと舌を出すお孝ちゃんを見て、わなわなと「…む、むかつく…なぁ…」と言う総司。ああ、この二人本当に良いよね。このまま幸せに暮らして行けたら…って思ったとたん、刺客3人がっ!!「新選組沖田総司」を斬って、名を上げるつもりなんだっ。ああ、そして刀が無いよーっ!!「お孝っ、逃げろっ!!」と叫ぶ総司。だけどお孝ちゃんは総司を庇って斬られてしまったーーーっ!!刀がない総司、その時平五郎さんが上から刀を投げてくれ、受け取る総司。病人でも刀を持ったら「天才剣士・沖田総司」、顔つきと姿勢が変わるんだよね。3人を一気に斬り捨てる総司…さすが総司、瞬殺です。…これが最後の見せ場なんだね…。
お孝ちゃんの亡骸に近づこうとしたその時、今までにないくらい大量の血を吐く総司…そして倒れる。だけどなんで?なんでお孝ちゃんを死なせちゃったのっ?総司の心の拠り所だったのに…あんまりだよーっ。うわああああん。
コルクを見つめる勇…えっ?勇が持っていたコルクを投げつけられてしまったっ!!なんでだよー!!!(怒)、これはコルクだよ?刃物でも武器でも無いんだよ?ただのコルクなんだよーっ(泣き叫び)。…だけど勇と歳三にとっては、とっても深い意味を持つコルクなんだよ…他の奴になんてわからないんだよ…。その投げつけられたコルクを勇は拾うことも見ることもしないで部屋を出て行った…。最後にあの女の子に笑顔を見せる勇。そこにたまちゃんを見たのかな…。
そんな時戦場でもコルクを取り出し「お守りだ」と言う歳三…。そして敵に突っ込んでいくんだね。左之介は木に登って様子を伺う。野次馬が見守る中、処刑場に向かう勇…ああ、つねちゃんと目があった…だけど、勇は険しい目をしているよ。そんな勇に「近藤勇っ!良く戦いましたっ!!!」と叫ぶふでさん、そして「お前は、多摩の誇りだーっ!!」と叫ぶ兄・音五郎さん。勇も兄さんから多摩の誇りって言ってもらえたよーっ、よかったよーっ(号泣)。そうすると野次馬の中からも勇を称える声が出始め、次第に多くなっていく。「近藤、よくやったぞー」「あんたは本当の侍だ」…それを聞いた勇やつねさんたちは、本当に嬉しかったんじゃないかな。勇は表情を変えなかったけれど、つねさんは泣いてしまった…。うわーん。
木の上で様子を伺っていた左之介、いよいよ勇を助けに行こうとしたその時「おやめなさいっ!!」と止めたのは、なんと隊を抜けた尾形さんだった。「山南さんに言われた言葉を思い出したんです…新選組の行く末を見届けるのが私の仕事…」そうだよ、山南さん(堺雅人)から直々にそう言われていたじゃないかっ!!思い出すのが遅すぎだよっ!!プンプンっ。でも、「ここであなたが死んでも局長は喜びはしないっ!!…生き延びるんです…生き延びて、官軍に一泡吹かせてやるんです…それが残された者の勤め…」「…くっそー」ああ、尾形君、いい仕事してくれたね…左之介を死なせないでくれたんだもんね。
ゴザの上に座らせられている勇…魂が抜けたような顔だったけど、ふっ…と見ると、綺麗な小川にはカエルが泳いでる、紫陽花が咲いている、メダカが泳いでいる、空は抜けるように青くそして鳥が飛んでいる…それらを見ているうちに勇の顔に少しだけ表情が、目に少しだけ光が戻ってきていたよ…。そしてヒゲを剃りたいと申し出る勇。
そんなとき呼ばれてもいない捨助が余計なことをっ!!いーやーだー!!捨助が死んじゃうよーーっ!!「新選組っ!!滝本捨助ー参上ーっ!!!」「かっちゃーん、待ってろー!!」ああーーっ(号泣)…最期の言葉が「かっちゃん…待ってろよ…」だった捨助…。捨助、最期までかっちゃんのことばかりだね…そんなにかっちゃんが好きだったんだ、かっちゃんの側にいたかったんだ…それなのに今までずっとおミソにされて、仲間はずれにされて、辛かったね、可哀想だったね。…いくら考えの浅い捨助だって、一人で乗り込んで勇を助けられるとは思ってはいなかったはず…だからそれはつまり、これから勇が行くところには自分も行くんだ…ってことで、だからそれは…つまり…ああ、そこまでしてもかっちゃんの側にいたかった捨助…なんていう深い愛情なんだろう…だけどそれはいつだって一方通行だったんだね…うわああああん。
ヒゲを剃って貰った勇…「お願いします」の言葉で覚悟を決めたその時「尽忠報国の士、あっぱれなりーっ!!新選組は不滅だーっ!!」の叫び声っ。ああっ、左之介が木の上から叫んでいるよーーっ!!その姿を見た勇が微笑んだ…ああ、左之介の力だ。いつも場を盛り上げてくれた左之介の姿だよ(涙)。そして逃げ足の速い左之介と大笑いする尾形さん。
会津藩主、松平容保様の命により、近藤勇の御首取り戻しに参る…」背中には虎徹、ああ、ハジメちゃんが動き出しているっ!!何者だと問われ「会津藩お預かり、新選組三番組長、斉藤一」そう言って官軍を斬り捨てるハジメちゃん…。ところでそこはどこなの…?勇の首を会津に持って帰るまでに、いったいハジメちゃんは何人の人を斬るんだろう…。
血だまりがそのまま残っている平五郎さんの屋敷で、布団に横になっている総司…ああ、精気がまるで無いよ(涙)。血だまりの中歩く蟻をつまみ、そっと離す総司…。お孝ちゃんを失って、命の尊さを再認識したんだろうか…。
誠の旗の下、敵に向かっていく歳三…そして綺麗な小川の上で微笑みながら最期の言葉が「…トシ…」だった勇。享年35歳…近藤勇は逝ってしまった………。離ればなれになっていても、勇と歳三はお互いを想い、そして繋がっている…。
「完」後のカーテンコール…今までの名場面続出で…最後に「何かでっかいことしようぜ!」「考えとく!」のシーン…これホント…参ったです。山本耕史くんが一番好きだって言っていた場面だよね。ああ、今は言える、全てのキャストが好きです。そういう風に三谷さんが作った作品なんだよね…。主役だけじゃない、脇の人たちもちゃんと際だたせて、それぞれの物語を作っていた。ちょっとしか出演が無い人たちでも、そのシーンではみんな主役…三谷さんはそうやって『新選組!』を描いてきたからこそ、こんなにものめり込んでしまったんだよね…。
そして二度目のカーテンコールは…「楽しみですね…京都」「向こうじゃ何が待っているんだろうな、俺たちを」…あなた達を待っていたのは、とんでもないことだったんだよ…。だけどあなた達は本当に素晴らしかったんだよ…。100年200年後のワタシたちは、そう思っているんだよ…。