同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『はてなダイアラードラマ百選』

バトンをいただいていろいろ悩んだんですけど、今後テレビでは制作不可能な内容かもしれないなぁ…と思われるコレにすることにしました。もうこのドラマに関してはマニアな人たちが多すぎて、とっくに裏の裏まで語り尽くされているとは思いますので、だったらワタシの浅いレベルでも許されるんじゃないかなー、なんて思ったり…はは、すみません。

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

池袋ウエストゲートパーク IWGP」(TBS 2000年4月〜6月 金曜日放送)
【STAFF】
・原作…石田衣良
・プロデュース…磯山晶
・脚本…宮藤官九郎
・演出…堤幸彦・伊佐野英樹・金子文紀
・主題歌 …Sads 『忘却の空』(東芝EMI
【CAST】
・真島誠…長瀬智也
・渋沢光子…加藤あい
・安藤崇…窪塚洋介
・水野シュン…山下智久
・森マサ…佐藤隆太
・斎藤サル…妻夫木聡
・浜口…阿部サダヲ
ジェシー池津祥子
ドーベルマン山井…坂口憲二
・森永和範…高橋一生
・尾崎恭一…西島千博
・電波くん…須藤公一
・中村リカ…酒井若菜
・千秋…矢沢心
・松井加奈…小雪
・吉岡刑事…きたろう
・真島リツコ…森下愛子
・横山礼一郎…渡辺謙
 その他大勢
はぁ〜、スタッフとキャスト並べただけで大満足っ(笑)。いや、コレってホント凄くないですか?。今考えると夢のようなキャスティングだと思いますぜ。このドラマに出演後、一気にブレイクした人たち数知れず。それにしてもワタシの好き系俳優・女優がわんさかで、今思い出してもヨダレもんでございます…じゅる。
【超あらすじ】
池袋西口でたむろしているマコトと仲間たちの物語。マコトはプーで「あ〜めんどくせぇ」が口癖のちょっといい男(主観バリバリ)。定職にも就かずに、賭けボーリングで小銭を稼いだり、文句いいながら実家の果物屋を手伝ったりして仲間と遊んでいる毎日。ある日マコトは西口公園でヒカルとリカに出会い、それがきっかけで怪奇連続殺人事件に巻き込まれていく。また、マコトの身辺にもいろいろ事件が起こり、その都度マコトの力が試されていくことになる。はたして事件の犯人はっ…!。
…こんな強引なあらすじ、なんのことかさっぱりですよね(汗)。とにかくマコトとゆかいな仲間たちが織りなす青春群像劇に、殺人・誘拐・引きこもり・ヤクザ・売人・のぞき部屋・ストーカー・マルチ商法カラーギャング抗争、そして暴力と「ブクロ最高〜!」が組み込まれたお話です(って引くわ)。夕方再放送できない理由はこの辺にあるのかな…と。
【好きな理由】
ワタシがこのドラマを好きな理由は、上記に挙げたキャスティングの素晴らしさに加えて、映像のスピード感、堤さんお得意のちりばめられた小ネタ、笑わせて泣かせて考えさせられるエピソードの数々、予想を裏切る展開、そして最大の理由は主人公・真島マコトの格好良さ(ルックスだけじゃなく)でしょう。
真島マコトはとにかく格好いい。トイレで頑張っていても格好いい(え)。焼きそば食べていても格好いい。腰からケータイごっちゃりぶら下げていても格好いい。面倒くさいことは嫌いだけど筋の通ってないことも嫌いで、頼まれたらイヤと言えずに引き受けてくれる。で、結果として人が救われることが多い。説教くさいことは言わないけれど、マコトの言うことはなんだか心に響く。だからマコトのそばにはいつも仲間がいて、誰もがマコトを欲している、そんな魅力溢れた存在。
で、この主人公・マコトを長瀬くんが好演しているんですよ。長瀬くんってもしかしたらマコトじゃね?って思うくらいハマリ役だと思う。このドラマ見て長瀬くんのファンにならないなんて、まずあり得ないっ!信じられないっ!…って、ちょっと言い過ぎ?うふふ(とっても言い過ぎ)。
マコトの仲間たちもまた素敵な面々ばかりで…。まずキング(タカシ)がステキ。キングの父ちゃんもステキ(笑)。キングの「マコちゃんさぁ…」って独特のしゃべり方とか、彼女・ジェシー(後の赤い女)とのワケワカラナイ関係もお気に入り。この後いろいろあったクボヅカくんですが、このキング役は彼にめちゃくちゃハマっていた気がします。
横山署長役の渡辺謙さんがとにかく格好いい!。警察署長なんだけど、賭けボーリングやったりマコトとラーメン食べながら推理したりして、権力側なのにそう見えないそんなつかみ所のない大人。だけど実はその裏にとても重たいものを背負っている役どころ。謙さん好きにはたまらん配役でした(おぃ)。
サルん時(なんて言い方)の妻夫木くんはホント可愛かったッス(でれでれ)。ちょっとだけヒゲ生やして大人ぶっているところがまたイーネっ。警官・浜口@サダヲちゃんは相変わらずおバカでそれもまたカワイイっ(デレデレ)。そしてシュン@山Pがまたカワイクテネー(でれデレ)。この頃は前髪もそんなに長くなくって、台本も見やすかったろうに(笑)。
女子の部では突き抜けた感溢れる千秋@矢沢心ちゃんもおっとこまえの女で好きでしたね。あと、マコトの母ちゃん・リツコ@森下愛子さんの勝手気ままな母親役(女性役)は、このドラマが原点じゃない?。ヒカルについては…うーん、言及できず(汗)。
ゲストも羽賀研二古田新太、BROTHER KORN遠藤憲一村杉蝉之介島田洋七島田洋八、…等々、クドカン率と濃い人率高しっ。そして、そしてっ、なんと2話目の「にんじんの回」には、まだカワイイ小栗旬くんが出演しているっ!(泣)。ちょっと気になったのでDVDでそこ見たんですけど、声だけでわかったワタシって偉い?(偉かない)。
それぞれのエピソードの中でも特に心に残っているは3話目の「みかんの回」。妻夫木くん演ずる斎藤サルが心に密かに抱く、組長の娘への報われない恋心が切ない。その切ない感情と、事件後のやるせなさ感がずしーんと伝わってくるんですよね。魂の抜けたような表情をして犯人の若僧に穴を掘らせているサルと、サルの恋心を利用した若頭・エンケンの描いた通りになったことに気づかされるマコトの怒りが哀しい…。
だけどこの事件をきっかけにして、高橋一正くん演ずる引きこもり・和範の活躍があったり、ラストに真島フルーツ近くまできて「今日はここまで」と言ったシーンはちょっと感動したりして。
とにかく最高傑作っ…と言っても過言ではないと思うけど、過言かもしれない(どっちなんだ)。多分、1話目を見るだけで拒否反応が出た人も大勢いたと思われるそんなドラマ。暴力シーンも結構あったりするので、全ての人たちに「これ、面白いから見て、見てっ」とは言えない雰囲気もありますが…。
……でも、ホントに面白いんだよ…ぼそっ(と耳元で呟いてみる)。
【バトン】
次のバトンは、ずーっと以前におとなり日記が100%になったことから仲良くさせて頂いている、タマさん(id:tamachan_desu)にお渡ししたいっ!(鼻息)。タマさん、ヨロシクお願いしますねー。
【あとがき】
なんだか考察でも批評でもない、いつもどおりの感情丸出し好き好き文章になってしまいましたが、何卒お許しくださいませ(ぺこりん)。
ご指名を受けた時は、この年齢だからこそ(涙)書けるドラマにしようと、70年代とか80年代のドラマをいろいろ探したんだけど、心に残っているドラマのシーンは思い出せても、肝心のストーリーをほとんど憶えていなくて泣く泣く諦めました…。
「タイムトラベラー(NHK少年ドラマシリーズ)」「傷だらけの天使」「寺内貫太郎一家」「探偵物語」「前略、おふくろ様」「昨日、悲別で」「ライスカレー」「夢千代日記」「男たちの旅路」「素顔のままで」…お願い、誰か書いて(他力本願)。