『時をかける少女』観てっ!観てっ!!!
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: DVD
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思い起こせば数十年前、図書館で借りて読んだ筒井康隆先生のSFジュヴナイル「時をかける少女」、そしてNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」、大林宣彦監督、原田知世主演による実写映画と、ずーっと昔から何度も読んで観てきたタイムトラベル・タイムリープの物語。それをビックリするほど斬新な切り口で、しかも甘酸っぱくて切ない青春映画としてアニメで観られるなんてわたくし幸せ者でございます〜(涙)。
最初驚いたのが台詞の自然さ。アニメ独特のアフレコ臭もないし台詞っぽくない。ホントあの子たちが普通に話している感じ。だから最初はちょっと違和感あったんだけど、あまりにも自然なので観ているうちにどんどん感情移入しちゃう。アニメのキャラクターが素でしゃべっているように聞こえる…っていうのも変だけど(笑)。
紺野真琴(仲里依紗)・間宮千昭(石田卓也)・津田功介(板倉光隆)・早川友梨(垣内彩未)・藤谷果穂(谷村美月)・芳山和子(原沙知絵)…括弧の中が声を充てている役者
次に驚いたのが題材であるタイムリープの使い方。主人公・紺野真琴の時間の飛び方が斬新っていうかなんていうか、そんな使い方かいっ!そんな着地かいっ!と思わずツッコミたくなるみたいな(笑)。最初は「わはは、この子っておばかだよね〜」とか思って笑いながら観ていたんだけど、その真琴の後先考えないタイムリープの結果が、実は笑い事じゃ済まされない出来事を…という展開の巧みさには唸った。そしてあのラストへ…もうね、涙ポロポロですよ。この子たちの年代からは随分遠くなっちまったワタシですが、気持ちはすっかりあの頃にタイムリープ(おぃ)。だけど哀しいだけの涙じゃないんだ、これが。なんていうか切なくて辛い、だけど明日があるさ、みたいな…わははははは…なんて(がっくし)。ワタシの説明わかりにくいよねぇ。んー、やっぱり自分で観てもらうしかないかな(笑)。
それにしても真琴の叔母・魔女おばさんが芳山和子(原作「時をかける少女」の主人公)だったとはっ!。映画の余韻に浸りながらネット上でいろいろ見ていて「なんですとっ?!」と。本編を観ている時にはまったく気がつかなかったんだよね〜(未熟者)。原作の約20年後を舞台にした続編ということで、あの芳山和子の姪が今回のアニメの主人公ってのがニクイよね。本編で深町くん(ケン・ソゴル)とのこともチラッと話していたような気がするんだけど、もっと知りたいなぁ…ということで、この際このコミックス買っちゃおうかな、と(そこまでハマるかい)。