同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『仁-JIN-』第三話 わくわくわくわくわく(エンドレス)

 南方仁大沢たかお)はさー、毎回悩んで立ち止まるんだね。そしてその側にはいつも咲(綾瀬はるか)がいて、仁を励まし導いて行くんだね。あの無垢な目でしっかりと見つめられ、的確な言葉を伝えられたら、立ち止まってしまった仁の心だってそりゃ動き出すよねぇ。咲と出会ったことは仁にとっては幸せなことだよね。
 幸薄っぽい母ちゃん・タエ(戸田菜穂)がいきなり死んじゃった(汗)。せっかく息子・喜市(伊澤柾樹)の身体が治ったってのに…ううう。あの時、馬に蹴られた傷が元で死ぬはずだったタエは、仁のおかげで命を救われた。そして今度は辻斬りにあって命を落とした…。なんだろう、これって歴史の帳尻が合うってことなのかな。
 でもそーすると、コレラで死ぬはずだったのに仁に助けられた人たちも、もしかしたら近いうちに…とか考えちゃうよね。実際、仁が言っているように、仁がいなくても助かる人は助かったのかもしないし、そうじゃないかもしれない。仁の存在はいったいなんなのだろう…とか、仁じゃなくても考えてしまう。
 今読んでいる『蒲生邸殺人事件』(何度目だ…)に書かれていたんだけど「大きな歴史のうねりの中では、未来を変えるなんてことは所詮できない(的なこと)」。時間旅行者が過去に飛んで、死ぬはずだった人を助けても、その分死ななくて良かった人が死んでいく。ヒトラーを殺してもヒトラーのような人間は現れる。飛行機事故を防いでも(その時代に同じように疲弊した)別の飛行機が落ちてしまう。つまり歴史の中でいくらもがいてみても自分の力なんてちっぽけなのだ…的なことが書いてあって、うーん、なるほど〜と。なんか仁の心中察するというか…。このタイムパラドックス的な考え方って難しいよね…。
 仁は周りの人たちに受け入れられ信頼されるようになっている。このまま仁にとって敵にやるような人は出てこないで欲しいなあ。仁の敵は病。最新の薬や器具、情報のない時代に、仁はどうやって病に立ち向かっていくのか。それだけでも充分に面白いから、仁を陥れるような奴とかいらないんですけど(それじゃドラマにならない?)。