『Mother』第8話
いやーものすごく濃厚な時間だった。身動きが取れないというか、口から漏れてくるのは「あーー」とか「それは…ひど…」とか「もう止めてあげ…」とか…息を止めたり泣いたり驚愕したり。ホント疲れました…はー。
仁美(尾野真千子)にも怜南=継美(芦田愛菜)にも、幸せな時間は確かにあったのに。どうしてこんなことに…。
夫がいなくなり、子供を預ける場所もなくなり、自分の味方が誰もいなくなっていく。誰にも褒めてもらえない、認めて貰えない寂しさや孤独感。まだ若い仁美には相当なものだったのだろう。
だから男の言いなりになった。男に捨てられないために、自分の娘を守ることを放棄した。そんな地獄。
ひとつのきっかけから歯車が少しずつ狂いだしていく様は、見ていてとても苦しかった。なぜそこで踏みとどまらないの?という怒りや、もし仁美と同じ立場になったならこうなってしまうのかもしれない、という恐怖が混ざった感情で、心がグルグルして苦しくなったのかも。
とにかく、仁美も一筋縄ではいかないようで。怜南の口から「怜南はもう死んだ」「私は継美なの」と決別の言葉を言われ、「もういい!」って室蘭に帰ってくれてホッとしていたら、あっさり警察に「誘拐された」って言っちゃうし(汗)。
この後の展開を考えると、もう、どうしていいやら…ああ。