同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『それでも、生きてゆく』第三話まで

 面白い!…という言い方はなんか違っているかもしれないんだけど、でもやっぱ面白い。内容はとても重くて辛くて深くて、見終わった後「はぁー」ってなるんだけど、見終わった瞬間から続きが見たくてたまらない気持ちになる。これって「面白いドラマ」ってことだよね?(笑)。
 もちろん内容からして決して「わはははは」って笑える展開は無いんだけど、なんかね、洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)の関係性が不思議なのでね。
 被害者家族と加害者家族、それぞれが抱えるものはあまりにも凄すぎるんだけど、だから逆に、このふたりの何気ない会話がとてもふわふわしているように感じて、スムーズに行かない会話にちょっと「クスっ」って笑っちゃったりして。
 重苦しい展開の中にも「クスっ」ってするところが入ってくるんだよね。これも狙いなんだろうなぁ。
 ひかりちゃんと瑛太くん、いいねー。ひかりちゃんお得意の挙動不審演技wが、小さな頃からずっと酷い目に遭ってきて感情を深く表現することが出来なくなっている双葉を見事に表していると思う。「生きたくも死にたくもない」感じとか、漂っている感じとか。
 だってさー、自分の兄が殺した女の子の母親に、最初は偶然だったとは言え自ら近づいていくなんて、普通の神経じゃ考えられない。その「普通の神経」がちょっとおかしくなっちゃっているんだろうなぁ。
 瑛太くんも、妹の死を自らのせいだと責め続けてきた洋貴の、家族ひとりだけ浮いている立ち位置とか、感情を上手く育ててこなかったところからの、世の中を上手く立ち回れない感じみたいなところを見事に演じていてすばらしい。
 そのうえ、洋貴の母・響子役は大竹しのぶサンだもの。静かなる狂気や哀しみを、大げさな演技無しに魅せてくれる大竹さんを、娘を殺された母親役にキャスティングしたことは、このドラマにとってとても大きいことだと思う。
 さて、いよいよ加害者・雨宮健二( 風間俊介)の方にも動きが出てきたね。しのぶサンだけじゃない、風間くんだって、静かなる狂気や不安定な精神状態はお得意演技だと思うので、とても期待大。
 健二はなぜ「亜季ちゃん」を殺めてしまったのか。それも親友の妹を。あー、早く知りたい…けど、知りたくないような(だってソレってつまり終盤になってしまうってことだよね)、なんかそんな気分(わはは)。