同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『浪人街』6.12 青山劇場 

う〜ん、「豪華」のひと言ですっ!舞台装置も、衣装も、出演者も、チケット料金も(笑)、全て豪華でしたよ。唐沢寿明演じる荒牧源内は、どーしようもない女ったらしの浪人だったけど、凄むセリフはやっぱ格好良かったし、唐沢くんならではのギャグ(?)も結構あって笑ったし。松たか子演じる巾着切りのお新も、はすっぱさと小悪魔的な可愛らしさが出ていて良かった。舞台映えするっていうか「さすが松本幸四郎一家だわ」と納得。お兄ちゃんだって、TVドラマじゃ映えない(とワタシは思う)けど、舞台に立ったらいきなりエロティックでカッコイイんだもん。
このお話はペリーの来航から10年が過ぎた文久3年春、幕末の世の江戸下町を舞台にしているんだけど…。ワタシは驚いた。なんと伊原剛志演じる母衣権兵衛が「清河八郎が浪士組を結成したので、拙者も京に上る」って言ったんだよーっ?!その時場内がちょっとだけ"ざわっ"としたように思ったけど…気のせいかな(笑)。だって、だってアノ佐々木只三郎サマが浪士組に入るだなんてーーっ(≧▽≦)。佐々木サマは浪士組を作った幕府の人じゃないですかぁっ!!(混同してます)。しかもその浪士組の話をしている相手というのは、これまた中村獅童演じる赤牛弥五右衛門なんだよっ?!佐々木サマが捨助に浪士組の話をしているーっ!あり得ない、あり得ないよーーっ!!〜(*▽*〜)(〜*▽*)〜(ますます混同中)。…ゼィゼィ、なんでもかんでも大河に結びつけちゃうこの病気をどうにかしなくては…_| ̄|○
殺陣も結構長かったんだけど…やっぱり劇団☆新感線と比べるとねー、ちょっとトロく感じてしまった。スピード感とか切れ味が…。そんな中さすが中村獅童は素晴らしかった。やっぱり歌舞伎俳優だもの。美味しいところ持って行きっぱなしですよ(^ ^;A。壮絶な最期を遂げる赤牛弥五右衛門(獅童)、この舞台の中で唯一(笑)ジーンときたもん。見終わった後「…獅童が主役だったっけ?」って思うくらい他の出演者を喰っていた感あり。
成宮寛貴くんはねー、ぶっちゃけ「…このお話に必要だった?」って役でしたね…(-_-;)。あんまり見せ場も無かったから、正直舞台俳優として上手いのかどうなのかもわからなかったし…。もちろん、か、可愛かったけどねっ(苦笑)。
悪人兄妹役の小幡伝太夫(升毅)/七郎右衛門(鈴木一真)はお見事でしたっ!升さんの千鳥足演技は笑ったし、一真くんの悪党なんだけど小粒っぷりも良かった。赤牛弥五右衛門(獅童)と七郎右衛門(一真くん)が升酒を飲みながら語るシーンは、獅童のアドリブ全開で、すっごく面白かったなー。獅童は要所要所で捨助喋りが入るのもツボ(笑)。
最期キャスト全員揃っての挨拶は、唐沢くんの独壇場でしたけど(さすがっ)。うん、誰にでもわかりやすく面白い舞台だったなーと思う。でもワタシはもっとスピード感溢れた、もっとアドリブ&小ネタ&ギャグの連発する舞台が好きかもしれない…とも思った(笑)。