同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜』最終回 やっぱり「明日太郎」なのねん…(^ ^;A

ずーっと泣いていたなぁ…それも号泣ではなく、涙がぽろぽろってこぼれてくる感じで。いやー、良いドラマだった。日テレのこの枠はずっとワタシを裏切らないよ(笑)。10月クールもちょっと期待しちゃおうかな…宮沢りえちゃん出るしね。
明日香(天海祐希)が歩(福田麻由子)には見せたくないと言っていた、入院後のつらい治療シーンは一切なかった。その後の明日香がどうなったかもテロップで出ることもなく終わった。
明日香や周りの人たちにとっては、これからが大変(治療を受ける人も世話する人も見守る人も)なんだろうけれど、それを見せずにチームみんなで笑って終わった…これってそこから先は視聴者それぞれが想像しましょう…ってことだよねぇ…。
見終わった後『光とともに…』最終回を思い出していた。あの時も「えっ…これからが大変なのに…」ってところで終わったんだった。里緒先生(小林聡美)が去り、光(斉藤隆成)と幸子(篠原涼子)は、どんな人なのかまったくわからない郡司先生(片桐はいり)と、これから一緒にやっていかなきゃいけない…ってとこで終わっちゃったんだったよね。やっぱりここから先は視聴者それぞれが…ってことで。
全てを見せて安心させるドラマもあるし、こんな風に視聴者に想像させる、考えさせるドラマもあるんだよね。物足りなさもあるけれど、明日香がどうなったか知りたい気持ちもあるけれど、でもワタシなりに「ラストプレゼント」の意味もわかったような気がするし、この終わり方で良かったと思う。
ラストプレゼント」って、明日香が残したプレゼントっていう意味と、明日香へのプレゼントっていう意味があるのかな…と。
不治の病に冒された明日香が残したプレゼントは、明日香の存在によって変わっていった事柄全てだと思う。歩は自分の意思で物事をちゃんと考えるようになった。聡(佐々木蔵之介)有里(永作博美)の絆は深まった。蓮太郎(要潤)はいい男になった(笑)。来実(須藤理彩)は独り立ちできた。澤口医師(升毅)は初めて人と何かを分け合うことができた。綾音(田畑智子)は憧れてコンプレックスを抱いていた明日香に助けられて明日太郎を生むことができた。
そして明日香へのプレゼントは「チーム」じゃないのかな…。歩を置いて家を出たその日から、明日香はひとりだった。もちろん周りには沢山人はいて、明日香はみんなからとっても好かれていたんだけど、自分をさらけ出せる場所は無かったんじゃないのかな。周りの人みんなに「強い明日香」というイメージを持たせ、寄りかかられても寄りかかることはせずに、ひとりで生きてきた明日香。
そんな明日香に「チーム」ができた。この「チーム」のメンバーは、明日香が泣いても笑っても怒っても全てを受け止めてくれ、そして明日香も「チーム」のメンバーに守られていることを素直に受け入れられるんじゃないだろうか。この「チーム」はつまり「家族」ってことなんじゃないかと…。
清孝(平泉成)と伸子(大森暁美)は本当に辛いだろうけど、それでもちゃんと明日香の強い意志を尊重して、決して騒ぎ立てない。あの明日香にしてこの親ありって感じだよ…(泣)。
それにしても明日香が有里に"グーで殴られた"シーンは凄かったねー。その後今度は平手もあったし(笑)。まぁ、明日香が殴られても仕方ないこと言い出したんだから、あれはまったくもってOKだねっ。
しかし有里はいい女だ。明日香が歩のこと120%任せられる素敵な女性だよ。聡には超もったいないぞっ!!
素晴らしいドラマでした。あー、終わっちゃって寂しいよー。