同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『優しい時間』第1回 紅葉がきれいだったよね

見ている時に無性に珈琲が飲みたくならなかった?(笑)。あの珈琲店「森の時計」では、客が望めば自分で豆を挽くことができるんですな。あそこ行ってみたいな。とっても素敵な建物だよね。…この建物って、一からこのドラマのために建てたわけですが…下世話な話になっちゃうけども、この建物の総工費(土地・建物一切)ってやっぱフジが出しているのかなぁ…(^ ^;A。わはは、そんなこと気にしてどうするって感じですけど。
お話の方は王道の倉本聰作品って感じかなぁ。台詞の間が多い、自然の描写が多い、主要な人物は余計なことを喋らない…そして地味っ(笑)。今回はそれにプラスして幻の奥さんまで登場しましたね。湧井勇吉(寺尾聰)の亡くなった妻・めぐみ(大竹しのぶ)の幻。大竹さんの出演シーンって、幸せだった頃の回想シーンだけなのかと思っていたらそうじゃなかった。きっとこれからも毎晩あのカウンターに現れ、勇吉と語り合うのね。珈琲も飲んでたよね(笑)。
勇吉の息子・拓郎(二宮和也)は、以前自分が運転していた車に母親・めぐみを乗せて事故を起こし、助手席のめぐみを死なせてしまった…という過去を持つのね。それは辛い、辛すぎるよなー。「自分が母親を殺してしまった」という罪悪感の中で生きていかなきゃならないなんて…。
バリバリの商社マンだった勇吉は、めぐみの死後いきなり会社を辞めて、めぐみの故郷・富良野で珈琲店「森の時計」を始める。父親に会うことのできない(めぐみを死なせた自分を許してくれていないと思っている)拓郎は、それでも自分のせいでひとりぼっちにしてしまった父親の側にいたくて、めぐみの友人・九条朋子(余貴美子)の協力の下、富良野から50キロ離れた美瑛で陶芸の修行をしている。妻を死なせた息子への複雑な感情を抱いている父親と、父親から妻を奪ってしまった罪悪感にさいなまれている息子。このふたりを軸として、珈琲店に集まってくる人たちが絡んで物語は進んでいくわけだ。
勇吉と拓郎は直接は会えないけれども、精神的な橋渡し役として朋子がいる。そして今後は「森の時計」従業員の梓(長澤まさみ)もそうなるんだろうね。ちょっと気になったのは梓が、常に皿や珈琲カップを割っているというところなんだけど…なんかイヤな予感がするのは気のせい?…病気…ってことじゃないよね…?ダイソー(笑)で、皿を落とした時はわざとなのかと思ったけれども、その後の狼狽えぶりから想像するに、無意識で手が震えたり、ちゃんと物を持ったりできないんじゃないかな…って感じもして…ああ、深読みしすぎだったらいいのだけれど…(-_-;A。
今回のゲストは「ふぞろい」ファンにはたまらんふたり、水谷三郎(時任三郎)と妻・美子(手塚理美)。やっぱこのツーショットはしっくりくるよねー。勇吉の商社時代の後輩・三郎と美子が突然「森の時計」に現れて「会社を辞める、秋田に引っ込んでペンションをやる」…って言った時に、「あれっ?」って思ったんだけど、その後テラスにてケータイで部下に指示をする三郎の台詞から「…もしかして美子は重い病気なんじゃないだろうか」って思ったら、やっぱりそうでしたっ!!…しかも乳がんかぁ…(-_-;A。うーん、かぶったねぇ。あっちは初期だけど、美子は肺に転移していて末期だったのね…。
15年の結婚生活の中で、一緒に過ごせたのは5年間くらいしかない…という三郎の台詞は泣けました。会社を辞める、秋田でペンションをやる、ペンションの土地・建物の図面、全てが嘘なんだ。自分の余命に気づいている妻、だけど自分が気づいていることを三郎に知られないようにして、前向きに生きている(フリをしている?)美子への、三郎ができるせめてもの嘘なんだ…。くー、辛いねぇ。
勇吉も三郎も、バリバリの商社マンとして世界を飛び回っていた。その頃家庭を、妻を蔑ろにしていなかったろうか…。その時妻は何を想っていたんだろうか…。そんな妻の気持ちをちゃんと考えたことがあっただろうか…。かけがえのない人を失って、失いそうになって、初めて自分に問いかける男たちなんだね…。うーん。
ところで、勇吉と拓郎はもともと東京の人みたいですが、それ以外の人たちは富良野の人なんだよね?。今回は北海道弁(とは言ってもイントネーションの違いなんですけど)は、あんまり無しの方向なのかな?東京に来た当初、必死でイントネーション矯正をした(でも未だに出てしまう)ワタシから見ると、みんな東京の人みたいだったからさっ。