同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『TRUTH』演劇集団キャラメルボックス 池袋サンシャイン劇場

一番最初に観たのに、順不同になっちゃいました(汗)。初のキャラメルボックスの舞台…もちろん、上川隆也さま目当てですが…モヒっ。
相変わらず素敵でしたよ、上川さま。剣を持つお姿…どうしてそんなに格好いいのでしょう…はぁ。明治座の『燃えよ剣』で、"萌えよ剣"してしまったワタシとしては、幕末時代劇というだけでモヒっでしたね。


舞台、とても良かったですよ〜。なんせ舞台の時代背景は慶応4年、つまり幕末なんですよ。上田藩江戸藩邸で6人の若い藩士たちが、藩や日本の将来について考えていつも話し合っている。
そんな藩士たちにはそれぞれ「自分のTRUTH」がある。「自分のTRUTH」…それは「大切な人」だったり「友情」や「信念」だったり。
しかしひとつにまとまっていたかのように見えた彼らにも、思想や価値観の違いや誤解や悪意などにより、やがて悲劇が訪れる…。
ほら、ほら、ほら〜、何となく見えてきたでしょ?うふ、うふふふ…。


そう、1年間『新選組!』を観ていたから、すんなりとその背景が入ってきてくれましたの。この舞台の若い藩士たちの中には有名な人物は一人もいないんだけれど、剣術の先生の屋敷の隣には勝海舟先生が住んでいるだとか、藩士たちの会話の中に「慶喜」だの「蟄居」だの「新選組」だの出てくるもんだから、もう嬉しくて嬉しくて(違)。


しかし時代背景を知っているのと知らないのじゃ、何故若者たちがこんな風な考えを持つのか、とか、自分の命よりも日本国が大事なの?とか、そーいう部分で違和感を感じてしまうんじゃないかとも思うので、やっぱ知っていた方がいいのでしょうね。


物語は悲劇…ぽいんですけれど、要所要所にギャグ、アドリブとかあったりして、とても面白かったです。なんと言っても上川さまが最高っ!!。やっぱりオーラがあるよ、この人。相変わらず声も素晴らしいし、立ち振る舞いも、お笑いも、ひねくれ方も、とにかく一番素敵でした。あー、観て良かった。


ところで、キャラメルボックスではお約束のようですが、なんと芝居の前に前説がありまして、そこでしつこいくらいケータイの電源のこととか、観劇マナーのこととか言われます。なんと客席全員に携帯電話をわざわざ持たせて、ちゃんと電源が切れているかどうか隣同士で確認しましょう…まであるんですよ(笑)。
極めつけは「静かにしてください」ティッシュの配布(笑)。座席に最初からあるんですけれど、これは黄色いカバーで、つまり「イエローカード」なんだそうです。
確かに舞台中ボソボソお友達と喋りまくりの人とか、ガサガサ袋みたいなモノを触りまくりの人とかいますから、そんな時はこのティッシュを掲げてあげると便利かもしれません。
劇団側がここまで徹底してくれると、何の心配もなく芝居を観ることができるのでいい考えなんじゃないかなー、と思いましたよ。