同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

今後への希望 3年4組 たるみ

『エンジン』の感想を書いているのに、途中から『ワタシの思う「俳優としての木村拓哉」論(大げさだってば)』になってしまったわけです。なーんでかなー(それはワタシがイタイからです)
ということで以下にどっぷりと暑苦しい文章を載せてしまいました。わはははははは(笑ってどうする)。興味のある方(いるのか)だけどうぞ…(木村くんは全てが完璧っ…と思っている正統なファンの方は見ない方が良いと思います…スミマセン)。


ちょっとだけネットの感想見回りましたが、そんなにクソミソに(こらっ)貶されている訳でもないかな…と安心している乙女ごこ…(瞬殺)。しかし大体が「お話は面白いかも。だけどキムタクはキムタクだよね〜」という結論に(笑)。


それはねー仕方ないんですよ。だって木村くんはどんな役をやっても役柄よりも「木村拓哉」が出てしまうんだから。だってもう「木村拓哉のドラマ」なんだもの。ワタシがそれをイヤでも本人がそれをイヤがっても、もうそーいう色がついちゃっているんだよね。
多分「木村拓哉」をブッキングした段階で、TV局側も「木村拓哉のドラマ」のつもりなんだろうし、それがわかっていながら事務所側も受けているんだと思うのよね。だからシリアスやってもコメディやってもコントやっても、最初から最後まで木村くん色なのは仕方ないことなんですよ。


慎吾くんが無意識でやっている、役の上での(別人かと思うような)大きな成長とか、剛くんのように淡々とした物語に無色で入っていけるような、木村くんはそんなタイプじゃないんでしょうね…特にここ数年は(汗)。
だからこそ、木村くんのままでどこまで崩れさせるか、木村くんのままでどんな脇役と絡めさせるか、木村くん主演以外の部分でもドラマをどこまで面白くできるか、そこが脚本家や演出家の手腕だと思うんです。


ワタシが『HERO』をドラマとして好きな理由は、主役だけではなく脇役もそれなりに描いていたから。群像劇…と言う程ではないけれど、大塚寧々, 阿部寛, 勝村政信, 小日向文世, 八嶋智人, 角野卓造, 児玉清といった、味のある上手い役者さんたちで脇を固めて、木村くんとは絡めながらもそれぞれの性格描写にも興味を持たせる手法で、ぶっちゃけ久利生公平を除いても十分面白い作りになっていたと思うのですよ。
今想い出しても、木村くんのシーンよりも阿部ちゃんとか八嶋くんたちがわーわー騒いでいる、検事部屋でのシーンばかり想い出されるもの。
うーん、木村くん出演のドラマでもう一度見たいといえばコレか『ギフト』か『ロンバケ』か『あすなろ白書』かな。


だから今回の『エンジン』にはちょっとだけ期待しているのです。レーサーとか養護施設とかいう設定には最初は「えーっ」って思いましたが、華々しい活躍をするわけじゃなく、負け犬のようになった次郎の「基本的にガキ」という部分を最大限押し出して、周りの子供たちや大人に世の中のことや人としての気持ちを教えてもらいながらも、逆に周りにも変化を及ぼす…って設定ならもしかしたら悪くないんじゃないかなーと。


群像劇…とは言っても子供たちが主ですのでそこがちょっと微妙かなとは思います。だって子供と動物はそれだけでズルイもの(笑)。子供に絡む木村くんって部分で、いくら子供嫌いな設定とはいえ絶対に可愛い場面になる気がする。
今回のようにもめ事の中にまったく素知らぬ顔をして入っていって、結果もめ事が収まる…みたいな展開ならまだ良いけれど、子供たちに諭したり(今のままじゃあり得ないけど)、あっさりといいお兄ちゃんになっちゃったらつまらない気がする。
次郎が自分勝手にやっていることが、知らず知らずのうちに子供たちの心を動かす…って方向が一番望ましいかなぁ。


子供じゃなくてお年寄りとかの方が面白そうだ。老人ホームに入ってきたのは、夢を挫折した新米ヘルパー木村拓哉。一癖も二癖もある老人たちにいぢめられ、いたぶられ、翻弄される。木村くんも頑張って戦うんだけど、自分よりも何十年も人生の先輩たちには全然太刀打ちできない。だけどそんな老人たちに世の中を教えられながら、少しずついい男になっていく木村拓哉物語…絶対あり得ねぇ(笑)。地味だしね。


木村くんって器用貧乏…まぁ貧乏ではないけれど、自分が興味を持ったことは意地でもモノにする、何でもやり遂げないと気が済まない、その為の努力は惜しまない、実はとっても生真面目である…きっとそんな人だと思うんですよ。
そしてその姿を惜しみなく見せてしまうので反感や反発も招いてしまうんだろうな…と。もっとちゃらんぽらんだったりもっとクールだったりしたほうが、生きやすいだろうなと思ったりして。いや、ワタシの勝手な思いこみですが(汗)。


「俳優・木村拓哉」に望むこと。「なにをやってもキムタク」というそのカラーをぶち壊すことができないのであれば、できる限り今までとは正反対のような役柄を選び、木村くんのまだ見えていない部分を引っ張っり出してくれるような脚本や演出家を見つけていくしかないんじゃないかと思うんですよ。
例えば主役以外とか(まぁ無理だと思うけど)、主役であっても毎回重要なゲストが登場して、そっちの方に比重が重いようなドラマ。木村くんの役は毎回狂言回し的に使われるとか…。あっ、これって『古畑任三郎』っぽかったりして(汗)。


それか、社会に問題提起するような、扱っている問題が木村拓哉が出演していることと関係ないくらい重くて、それに対してネット上や世論で議論が怒るような、そんなドラマ…。これもあり得ねぇ(笑)。


と、長々と書きましたが何だかんだ言っても木村拓哉くんが好きなので(脱力)、できるだけ俳優・木村拓哉のいろんなバージョンを見たいと思うんですよ。「なにをやってもキムタク」でもいいから、それだったら「なに」をやらせるかが問題なんだ、と声を大にして言いたいわけなのです。
…舞台に出たらどうなるのかなぁ(ぼそっ)。