『拝啓、父上様』第8話 毎週楽しみすぎ
雪乃ちゃん(高島礼子)に対して「母親失格」って…。酷いっ!酷すぎるよ律子さん(岸本加代子)っ!あんた何様だよっ!(涙目)…ってくらいムカついたけど、これだけムカつく演技の出来る加代子さんはホント上手い。律子さんって、言葉や態度の端々に人を見下したところがあるな〜って最初の頃からちょっと思ってた。人を人と思わない言動や行動がちょくちょく出て情が薄い人なのかもしれないなぁと。
坂下の現状については律子さんなりに一生懸命なんだろうと思う。強引なところもあるけれど、人情やきれい事だけではお店はやっていけないっていうのもわかる。情の厚い人ではないのかもしれないけれど、それでも少しは良いところもあるよね…と思わせておいてのこの展開ですもの。そりゃみんな律子さんを一斉攻撃だわ(笑)。うーん、皆から愛される夢子ちゃん(八千草薫)との対比の為かもしれないけれど、そう生きなければならない律子さんという哀しい役を加代子さんは見事に演じられてますよね。素晴らしい。
そして今回は一平(二宮和也)の残酷さも垣間見てしまった。ナオミ(黒木メイサ)とのことで浮かれまくり、エリ(福田沙紀)の気持ちを知っておきながら約束を一方的に破った一平。いきなり時夫(横山裕)を自分の身代わりとしてエリの元に行かせるって…。そんな仕打ちをされたエリがどう思うかなんてまったく考えないんだもの。おにいちゃん、酷すぎだよ…。
これまでは(こんな男の子今どきいないよ、と言われるくらいの)真面目さや不器用さや純朴さ、人の気持ちを敏感に感じ取る繊細な青年という一平を見せておきながら、一方では優柔不断でしかも今回は簡単に人の心を蔑ろにすることができてしまう一平を見せられた。好きな子ができれば他が見えなくなるわけだし、人の気持ちばかり考えていられないときもあるし。誰にだっていい面もあれば悪い面もある、一平はまだまだ若いしそんなにできた人間じゃないってことだよ、わかった?と言われたような回だったわ(笑)。ああ、やっぱりこのドラマ面白い。