『あしたの、喜多善男』最終回 最後はカレー押しかい…食べたい
面白かった面白かった×100…でも言い足りないくらい面白いドラマだったー!。脚本も演出も出演者も音楽も全て素晴らしい。こんな良作ドラマめったに無いっ!(興奮)。終わっちゃって来週から寂しいけど、視聴率はアレだったのに途中からの脚本のブレもなく着地点も完璧、そして主人公だけじゃなく全ての登場人物たちの人生も充分見せてもらった感もあり、ワタクシといたしましてはたいへん満足な最終回でございました。
とっても満足しているので何も書くことがないんだけど(と言いつつ長いです)、いや〜喜多善男(小日向文世)、死ななくて良かったなぁ(笑)。ま、あの煙突の上での叫びを聞いて、きっと平太(松田龍平)が止めに来なくてもあの場では死ねないだろうなぁとは思ったけど。ネガティブ・善男が消えた(融合した)瞬間から、喜多さんは自ら死ぬことができなくなっていたのよね。ネガティブ・善男に背中を押して貰いたい喜多さんの叫びはそれを語っていた。
あの「クリスティーナの世界」のような草原の風景も素晴らしかった。海と小屋と草原と、とぼとぼ歩いている喜多さんの映像がとても美しくて感動してしまったよ。なんか制作側の"オレたちゃ素晴らしいドラマを作っているんだぜ!"という自信がどーんと感じられたなぁ。
今回は保険調査員・杉本(生瀬勝久)大活躍の巻!でした。終始格好良かったなー、生瀬さん。あ、もちろん杉本だけじゃなく、心の底から喜多さんに死んで欲しくないと思って探しまくる平太や宵町しのぶ(吉高由里子)、そしてやっと本来の自分を取り戻したみずほ(小西真奈美)たちのおかげで、喜多さんは死ぬことから逃れられただけではなく、前向きに生きる力も与えて貰ったんだよね。これからも、人に利用されたり裏切られたりするかもしれないけれど、やっと本物の友人を手に入れることができた喜多さんなら今度は乗り越えられるとワタシは思ったよ。
警察から出てきたみずほが、待っていた喜多さんと見つめ合うシーンは秀逸。ふたりとも何も語らないし近寄りもしない。でもお互いに相手の気持ちがわかっている、ふたりの間に暖かいものが流れているような空気感。小日向さんとコニタンの表情だけの演技がとても素晴らしくて見入ってしまった。ああ、大人のドラマだった…(大満足)。