同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『ぼくの妹』第十話 こうでなくっちゃ

 いいわー、この展開。颯(長澤まさみ)には可哀想だけど、この「どこに着地点があるのかわかんないドラマ」ならではの展開。やっぱこーでなくっちゃ!ね(わくわく)。
 盟(オダギリジョー)のオペのおかげで命が助かった九鬼(千原ジュニア)。そんな九鬼が自分から颯の前から去るなんて、先週ロミジュリを見せられたこっちとしてはまさかの面白い展開だったよ。
 難しいオペが成功し、頑なだった九鬼の心も柔らかくなり、命の恩人の盟とも打ち解けて颯と幸せに暮らす…なんていう安易な方向に行かないのがホント素晴らしい…いや、颯には悪いけど(笑)。
 九鬼の手術が成功したらふたりでああしようこうしようと夢を見る颯と、命の危険を前に人生をリセットしたいと考えた九鬼の、感情のすれ違い。その描き方がとても良かったなぁ。九鬼と颯って実は根本的に合わないんじゃないか、価値観がまったく違うんじゃないか…ってじんわりと感じさせられた。きっと九鬼は颯から離れて行っちゃうんだろうな、と。
 盟から「妹を幸せに出来ないのなら別れてくれ」と言われたことが直接の原因じゃない。もともと九鬼には颯と花を育てて心穏やかに暮らす、という未来は無かったんだよね。でも颯のことは好きだから側にいて欲しいから、深く考えようとせずに花を育てていた。病気の一件がなかったらそのままふたりで暮らしていたのかもしれないなぁ。
 盟は手術によって九鬼の命を救っただけじゃなく、いろいろな澱が溜まって蝕んでいた九鬼の心も救ってしまったのかもしれない。なんて天才ドクター(笑)。颯にとっては辛い結果になっちゃったけどね。でも超ポジティブシンキングな颯なら大丈夫さ!。男は去っても(あんな格好いい)お兄ちゃんがいつまでも颯のこと見守ってくれているんだから。