同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『リミット−刑事の現場2−』最終話 あーあ、終わっちゃった…

 ガチだ、ガチだよねっ。啓吾(森山未來)vs梅木(武田鉄矢)、啓吾vs黒川(ARATA)。あの乱闘はガチですよ。鉄矢さんがむち打ちっぽくなったってのわかるよ。未來くんもARATAくんのあの屋上シーン、リハと本番でふたりとも生傷絶えなかったんじゃない?…って心配するくらい、啓吾@未來くんは相手に全力で向かって行ってたよ。そしてそんな啓吾をふたりはガチっと受け止めていた。演技対決ももちろん、三者それぞれ素晴らしい演技だった。誰も負けてない。これはホント神キャストだったよ…NHKよくやった!(上から)。
 梅木が黒川の電話に出る時の「…もしもし…」と言う低い声と、黒川の頭に拳銃を突きつけての微笑み、替え玉が失敗に終わった後、全ての気力が無くなった啓吾の放心状態と狂気、茉莉亜(加藤あい)が自分の思い通りにならなかった瞬間の黒川の表情が今も忘れられない。
 黒川が捕まり、梅木が刑事を辞め、啓吾と茉莉亜は再出発。希望が見えた終わり方。立ち止まった黒川に何も言わせなかったのは良かった。このドラマを見ている人それぞれが何かを感じる、考える余地を残してくれた。誰も何も信じなかった黒川が、梅木・啓吾・茉莉亜と関わったことで何か変わったのかもしれないし、まったく変わらないのかもしれない。相変わらず自分以外の全てを憎んだままかもしれない。でも、少しだけ、この三人と出会ったことで彼の心が少しだけ動いたのではないかと信じたい気持ちにさせてくれた。
 ホントに素晴らしいドラマだった。濃くて暗くて重くて無駄なシーンやキャストが一切無くて、毎回見ごたえがあった。毎回息をつめて見ていた。このドラマを見られたことに感謝、感謝。うーん、大満足!。間違いなく今期No.1でしょう。
 あ、梅木が「かとぉーう!(加藤啓吾)」って絞り出すように叫ぶ度に、ちらっと「腐ったみかん」「シュプレヒコール」が頭を過ぎったことはここだけの話で(笑)。