夏樹静子・作家40年記念サスペンス特別企画 『 Wの悲劇 』
すんごく面白かったー!(驚)。これ見る前は、薬師丸ひろ子版の焼き直しか?とか思ってたんだけどそれとは全然違う。もっと原作に近かったんだけど、でも原作とは違う、非常に上手くアレンジされたドラマだった。ミステリーなんだけど、ユーモアあふれていて、声出して笑うシーンも多々あった。
夏木センセのあの原作をこーいう風に脚本にできるんだーと驚いた。『白夜行』やアニメ版「時かけ」の時も思ったけど、原作をきちんとリスペクトした上での改変とかアレンジって、上手くやれば原作を知っている人にとっては2倍楽しめるドラマに仕上がるんだなー、って。
キャストも良かった。一条春生 (菅野美穂)の性格って好きかも。さっぱりしていて意外と毒もあって、ちと怖いけど友達になりたいタイプ。「ドロドロ上等!!!」の明るさときっぱり感が良い。菅野ちゃんにぴったりの役だったね。医師の鐘平 (香川照之)、珍しくこぎれいで普通な(笑)香川さんを堪能。ま、やったことは普通じゃないんだけれども。中里刑事 (小日向文世) も「これぞ小日向さん」って感じの刑事さんだった。
でもでもでも、やっぱこのドラマのMVPは、終始死体役だった和辻与兵衛役の津川雅彦さんでしょう!(断言)。素晴らしかったよ、死体(笑)。まったく動かないんだもん。目を開けたままってのいうのもすごい。偽装部隊に身体のいろんなところを動かされても、されるがままになっている死体・津川さんにおおきな拍手を(ぱちぱちぱち)。