『八日目の蝉』第一話

　あの赤ちゃんは天才子役だわ。それまで普通に泣いていたのに、すんごいタイミングで希和子(檀れい)を見つめたよね。あのまっすぐな目、何もかもお見通しだよって目。泣いても笑ってもなくて、希和子の目を射貫く表情っていうか…。天才子役の年齢がどんどん下がっているこの状況w。いやー、恐れ入りました。
　辛いことが多すぎて少しおかしくなっている希和子、これからどうなっていくのかな。お金そんなに持ってないだろうし。不倫相手・秋山丈博（津田寛治）とその妻・恵津子(板谷由夏)は、娘を連れ去ったのは絶対希和子だって警察に言っているはず。誘拐犯として全国指名手配。そうなってくると、友達や親戚のところには行けないだろうし、逃げるにも限界がありそうだよ…。
　この物語は、赤ちゃんを連れ去った希和子の逃亡劇と、その赤ちゃん・薫＝恵理菜（北乃きい）が成長した現在とを平行に描いていくんだね。どうも薫＝恵理菜は全てを知っていて、しかも現在は秋山家にいる。ってことは、希和子は薫＝恵理菜を手放したんだよね。恵理菜が全てを知っているってことは、物心ついてからだろうなぁ。捕まったのか、自ら退いたのか、それとも…。
　薫＝恵理菜から「妊娠している」「お父さんと同じように父親になれない人」って言われた丈博はショックだろうなー。まぁ言われて当然ですがw。そんなシビアな台詞を言う薫＝恵理菜の冷めた表情がたまらなく良かった。きいちゃん、巧いよね。