『Mother』第一話
思っていた展開じゃなかった!。確かに重い題材だけれども、まさか誘拐される子供も同意の上の逃避行だったとはっ?!。二人で示し合わせて、偽装工作までしてだなんて…。これは、今後の展開次第では良作のにほいがプンプンしますよ。まだ一話目だけど(だから早いってば)。
怜南(芦田愛菜)、小学校一年生のくせに台詞とか表情とかこまっしゃくれていて、なんとなくめんどくさい子だなぁ…とか思いながら見てたら、それが彼女の最大の防御策だったとは…(涙)。若い母親・仁美(尾野真千子)に嫌われないように、自分の好きなものを捨てられても笑顔で母親と接している怜南。母親に嫌われたくないから母親の恋人の顔色もうかがう毎日。日常的に虐待にあっていても、好きなモノのことだけを考えて必死で生きている、そんな子どもなんだよね。そんな怜南が健気で哀れで、もう…。
でも、とうとう母親から「ゴミ」として捨てられた。こうなる前に、母親から捨てられる前に、自ら「ポスト」に入ろうとしていたあの子のことを思うと、鈴原奈緒(松雪泰子)じゃなくたって、ぎゅっと抱きしめたくなる。
それしても、奈緒が「好きなものノート」を届けに来なかったら、あの子はゴミ袋に入ったまま凍死していたよね。北海道・室蘭の寒さだもの。あの子、ゴミ袋を破いて助かろうとしたんだろうか。でも力及ばずだったんだろうか。それとも早い段階で破くことを諦めてしまったんだろうか…それも気になる。
奈緒が「誘拐」という結論を出したのは、ゴミ袋に捨てられていた怜南の姿が自らと重なったからなのかな。最後に出てきた望月葉菜(田中裕子)がキーマンのようだ。奈緒の母親・籐子(高畑淳子)は育ての親?。ううむ、そこら辺がきーにーなーるー!(じたばた)。
しかし、奈緒と怜南=継美の逃避行も、雑誌の記者である駿輔(山本耕史)が絡んでくるとなると、そう簡単には行かなそう。敵になるのか味方になるのか…ううむ、そこら辺もきーに(省略)。