『Mother』最終話
うふふ。良かった。この終わり方で良かった。ホント満足です。このドラマずっと見てきてこの着地点なら納得です。
1時間たっぷり泣いたのは泣いたんだけど、感情が高ぶって号泣したわけではなく、静かに涙が流れるって感じでした。別れのシーンがふたつあったけど、どちらも心底哀しい別れというわけではなかったからかな。
葉菜(田中裕子)は、もう二度と会えないと思っていた(であろう)怜南=継美(芦田愛菜)と、最期にもう一度会えた。一緒におやつ食べて、髪の毛を切ってあげて、ご飯食べて、隣のお布団で眠り、そのまま逝くことができた。
だから葉菜が亡くなったことは哀しかったけれど、「でもうっかりさんは、幸せな気持ちで逝くことができたんだよね?」って思えた。ワタシの勝手な気持ちだけど、そう思いたい。
そして、奈緒(松雪泰子)と怜南=継美の別れも、警察に引き裂かれた時とは違って希望の持てる別れ方だった。
施設までの道を歩く奈緒と怜南=継美を見ていたら、確かに12年は長いけれど、この母と子にはしっかりとした結びつきがあるって感じさせてくれた。葉菜と奈緒が出会えたように、絶対ふたりは出会える!って思わせてくれた。
だから見終わった後の気持ちはとっても穏やかで(泣いたから疲れてたけどw)、このドラマ見続けてホント良かった!と思わせてくれる最終回だったです。
説明台詞もほとんど無くて、視聴者が感じたままでいいよ的な作りは好きでした。駿輔(山本耕史)は超人的な味方でも敵でもなくて、どちらかというとストーリーテラー的な立場だったのね。
葉菜役の田中裕子さんの存在感もさることながら、籐子役の高畑淳子さんもすばらしかった。テレ朝にもご出演されていたけれど*1、同じ女優さんとは思えない重厚な演技。さすがだわー。*2
そして怜南=継美役の芦田愛菜ちゃんの「恐ろしい子(白目)」ぶりったら。あのちょっとわざとらしいというかこまっしゃくれた感じが、幼い頃から母親の顔色をうかがって自分を封じ込めて生きてきた怜南という役にぴったりハマったんだよなー。
だから、哀しい生い立ちの子ではなく普通の子の役になるとどうなのかな、とかは思うんだけどね。それはそれで見てみたい。それにしても6歳だよ、6歳っ!…やっぱり「恐ろしい子っ!!!(白目)」。