同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『結婚できない男』最終話 見事な終わり方だと思うよ

上手いっ!台詞が上手いっ!脚本がイイっ!。「私たちの会話ってドッチボールばかり(相手にぶつけるだけ)」「私はキャッチボールがしてみたいです。あなたと。」夏美(夏川結衣)のこの台詞には見事にやられましたよ。
なんてステキな告白。スマートで無駄が無くて、だけど芯を突いた言葉じゃないでしょうか。「あなたが好きです」よりもずっと心に残る台詞…。うーん、大人の女だわぁー。
あと、いつもとは逆に「あなたがどうしてもって言うなら行ってもいいです」と言う夏美に対して、一瞬躊躇した信介(阿部寛)がとうとう言った「来てください。どうしても。」ってのもクーーーッ(にやけ)。
ラスト、誰もいない信介の部屋で、ふたりで暮らす(かもしれない)模型ができていたのもなかなかでしたね。「自分が大事に思っている人の家を設計できない」から「結婚できない」と言っていた信介。だけど、キッチンにはちゃんと模型が完成している。そして金魚が二匹…うーん、これって…むふむふむふふふふふ(にやけすぎ)。
母親・育代(草笛光子)が倒れ「アナタがひとりになるのが心配」という本心を聞いてしんみりとか、みちる(国仲涼子)とケンちゃんが引っ越しちゃって実は寂しいとか、コンビニの彼女とレンタルビデオ屋の彼氏がどうも結婚したらしいとか、金田(高知東生)が実はイイ奴だったとか…。信介の周りも少しずつ変化があって、そして最後に信介にも明確な変化(他人を入れなかった部屋に夏美を誘う)が訪れるってことで、とりあえずお終いなのね。
信介の描き方も良かった。いろんな出来事があってちょっとは更生(笑)したかな?と思わせておいて、相変わらずデリカシーがなかったり、口の悪さも変わらない。一話目から信介の描き方にはブレを感じなかった。
そして、夏美が信介を好きになっていく気持ちも、徐々に染み込んでくるような説得力のある描き方だったから、あの告白も唐突じゃなかった。摩耶(高島礼子)やみちるの気持ちを知っても、自らは動かない…というかまだ動けない。そこまで自分の気持ちに自信がなかったんだろうね。でも、みちるから背中を押されてやっと素直になった。そして出てきたのがあの台詞…うーん、素晴らしい。
信介や夏美以外の人物設定も良かったなぁ。特にみちる。信介のお隣さんで、いつも変人・信介に迷惑かけられている可哀想な女の子という設定なのかな?と思いきや、意外に図太かったり自分本位だったりして面白かった。
悪い子じゃないんだけど一言多いって言うか空気を読まないっていうか、いっつも夏美の地雷踏んだり(笑)、迷惑がられても英治(塚本高史)と沙織(さくら)のカップルに割り込んで愚痴言い放ってたりしてたしね。
そして、なんといってもケンちゃん(こつぶ)がたまらなく可愛かったっ!。海苔巻きキュウリ貰えなかったことは残念だったけど(笑)。うーん、このドラマにおける助演男優賞はやっぱりケンちゃん役のこつぶくんに決定でしょう!。英治役の塚本くんや金田役の高知さんも良かったんだけどね〜。
また後で書きますが、今クールでは飛び抜けて面白いドラマでした。珍しく世間の評価(視聴率)とワタシの評価がばっちり合ったクールです。