立て続けに
『四日間の奇跡』朝倉卓弥著 宝島社文庫 帯には「魂の救いのファンタジー」「電車の中で涙が止まりませんでした」「この本に出会えて救われました」…と感動の声続々!と書かれておりました…ごめんなさい「うるっ」とも来ませんでした(;_ _)。えー、何でだろう、すっごく期待して読んでしまったからだろうか…。ファンタジーなのは知っていたけど、ちょっと予想から大幅にはみ出してしまったというか「…ええっ?」と退いてしまったというか…(-_-;A。お話は良くできていて面白かったけど「感動・涙」までは行かなかったなー。
『OKAGE』梶尾真治著 新潮文庫 帯には「再び、怖い。再び、泣ける」と書いてありました…ごめんなさい「はぁ?」って感じでした(;_ _)。えー、『黄泉がえり』は面白かったのにっ。子供たちが"その時"のために集団で失踪する…なかなか興味を惹く内容だったんだけど、読み進むうちに「幻獣・インド・気(プラーナ)・アユル・ヴェーダ・ヨーガ・人間のエゴから発するエネルギーでできた怪物」…うーん(-_-;)とってもダメかもー(笑)。一番最後の章、喫茶店のママのエピソードだけはちょっと好きだった。
『バッテリー』あさのあつこ著 角川文庫 帯には「まさに名作だと思う」「真剣に悩む彼らに魅せられています」…うん、お話は面白かったですよ。これって児童文学らしいんだけど、そのジャンルを超えてるのは確かだなーと思う。大人が読んでも面白い、感動する、考えさせられる…ハズなんだけど、ごめんなさい「感動」はあまりしませんでした(;_ _)。なんでかなー、主人公の少年を身近に感じられなかったからかもしれない。この中学入学目前の少年は、天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、プライドが高く、冷酷さも持ち合わせている…この段階でワタシにとってはすでに別世界の子供です。小さい頃から現在まで人と競ったりするのが苦手で、なにかに絶大な自信を持ったりすることのなかったワタシとしては、この少年にまったく感情移入ができなかったのが原因なのかなぁ。
・・・この「絶対感動するぜっ?つーか、しないとヤバイよっ!」と言われているような3冊を立て続けに読んでワタシは、自分の心がすっかり薄汚れちまっていることを再確認したのでした…。゜(T^T) ゜。