同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『ホカベン』#03#04#05#06 一気に見たぁ〜

 うー苦い…苦いよね、このドラマ…。ドラマを見終わった後爽快感は一切無いね。ひっじょーに重苦しい。そして自分でも驚いたのは、正義のはずの堂本灯(上戸彩)の暴走や意見に毎回イライラさせられるということ。いや、きっと灯は正しいのよ。うん。クライアントの利益を追求するよりも愛とか命とか情とか、人として大切なモノのために行動しているんだもん。でも灯が正しいと思って行動した結果、被害者・加害者それぞれに痛みが残るんだよね。灯の思うとおりの結果になっても全てが丸く収まる訳じゃない現実。現実と理想のギャップに灯は苦しんでいるけれど、見ているワタシにも苦みが残るんだよなぁ…。だから暴走する灯にイライラしちゃうんだろうか。お願いだから大人しくしていてくれ、ってね…しかしそれじゃドラマにならないか。
 ずっと溜め込んで見てなかったのは、その苦みがイヤだったんだよね。水戸黄門路線・勧善懲悪路線が好きなワタシとしては、予告を見た段階でこの展開に怖じ気づいちまって、ついつい溜め込んじまったのさ…ふ。簡単でわかりやすいドラマがイヤだとか文句言っておきながらちょっと辛い展開だと逃げるなんて、ドラマスキーとは思えないヘタレぶりだよ、ワタシ…。でもそこを我慢して(?)頑張って見るとやっぱり面白い。苦みを噛みしめながら、イライラしながらも前のめりで見てしまっている。今回灯が自問した「私は誰を救ったのだろう…」という言葉を聞いて、私も弁護士という職業について考えさせられてしまった…うーむ。次回はもっともっと辛そうな案件だよ…ああ。
 今回は、普通の水難事故から一転して殺人事件という驚愕の展開になってしまった。そして殺人の被害者が実はいじめの加害者だったということで、いじめられていた子の報復殺人だった。すごい題材だけど「こんなことあり得ないよね」って言えない現実が怖い。殺人だとわかってからも、クライアントである学校を守るために隠蔽工作をする工藤怜子(りょう)にはちょっと驚いた。なるほど、学校側の弁護士としては例え殺人事件を隠蔽してでも学校を守るってわけなんだよね。弁護士としては正しい判断なんだろうな、きっと…。
 でも、生徒が生徒を殺したかもしれないのに、今後教師たちはあの子たちに普通に接することができるのだろうか?。そしてその殺人を目撃してしまった折本くん(染谷将太)の心のケアはどうするつもりだったんだろうか。だって折本くんの立場から考えれば、同じクラスに殺人者がいるって知ってるんだよ?「コイツらが殺した…」っていつも思うんだよ?うわー!耐えられない。そして実際に殺人を犯してしまった彼らだって、学校側が自分たちのやったことを知っているって思いながら生活していくんだよね…うわー!やっぱり耐えられないよー(汗)。
 だから灯の行動はやっぱり正しかったのかもしれない。彼らに罪を認めさせることで彼らと折本くんの心の傷を少しは癒せたのかもしれない。でも殺された息子が実はいじめをしていたことを知ってしまった親の気持ちを考えると…ああ、やっぱり苦いなぁ。それにしても、イジメの証拠である辞書をいきなり破いた片瀬(加藤成亮)の行動には驚きを通り越して呆れちゃったぜ。破くか?普通…。せめて灯の手元から持ち去るとかでいいと思うんだけどなぁ。彼はいったいどんなヤツなんだよう。
 ところで、いよいよ杉崎(北村一輝)の過去がわかるのね?とか思ってたら、なんと過去のことだけじゃなくなってきましたよ?!。過去に杉崎が弁護した富田(大倉孝二)のあの行動はいったいっ!?。そしてエムザ法律事務所に不利益をもたらした灯を首にしなかった所長・森岡哲夫(大杉漣)の真意はっ?!。…うー、見るの辛いけど知りたいー。