同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『ゴンゾウ』第4話 いやー素晴らしい!

 良い!良いよう、このドラマっ!(嬉々)。毎回毎回見ごたえあるわ〜。捜査は一向に進まないけど(笑)。そうかー、これはそーいうドラマなんだ。もなみ(前田亜希)の銃撃事件を一本の柱としながら、もなみに関わった人、もしくは関わったと思われる人たちの物語を1話1話丁寧に描いていくんだ。犯人に対する捜査は進まないけど、その分被害者でしかなかったもなみという人物が少しずつ明らかになっていく。そして必死で捜査をしている刑事たちそれぞれが抱えているものも少しずつ浮き彫りになっていくんだね。
 前も書いたけど、贅沢な作りの刑事ドラマ…ううん、人間ドラマだわ。ゴンゾウこと黒木(内野聖陽)は決して完璧な人間じゃないし天才的な刑事でもない。思いこみ捜査もしちゃうし、ヒントを見逃したりする。いぢわる佐久間(筒井道隆)だって、本心はどうだかわからない。ゴンゾウに対しては、どちらかというと愛してるんじゃない?って思える(笑)。可愛さ余って憎さ100倍的な感じだし。ゴンゾウとコンビを組む岸さん(菅原大吉)は、佐久間係長とゴンゾウの間に立った中間管理職的な感じ。でも、意外に乾いていたりするよね。現場の刑事の鏡のような寺田(綿引勝彦)だって、刺されたことで臆病風に吹かれて引退してしまうし、日比野(高橋一生)は自分を信じてくれていた人間を疑って裏切って傷を作ってしまった。決していい人や優秀な人ばかりではない、不完全でいろんな面のある人間たちの集まりってところがまた良いんだよなー。
 愛する娘を殺された、もなみの父・孝作(秋野太作)と母・光恵(浅利香津代)の心の動きも丁寧に追っていたよね。もなみが生まれる前の事情からネクタイのエピソードは秀逸だった。彼らの哀しみ・混乱・疑心や不信がちゃんと伝わってきたもの。また上手い役者さんばかりだから、まったくブレずに見入ってしまうのよ。んー、嬉しい!(笑)。これぞワタシ達が待っていたザ・ドラマじゃなくって?(誰に)。
 ところで、もなみが鶴(本仮屋ユイカ)に言った「音楽は人を救える」っ言葉、これがこの事件のヒントだと思うんだけど違うかしら…。