同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『流星の絆』最終話 おわっちまっただよー(泣)

 あーあーあーあー、とうとう終わってしまった。皆さんからの署名も効かず(?)結局犯人は…だったしね…あーあーあーあーあー(壊)。ま、原作ありきだから仕方ないけれども。それにしても、それにしても(二度言う)素晴らしい最終回でございました。ワタシにとっても辛く悲しい結果だったのに、最後は笑顔で見終わることができた。ニコニコしながら見終わることができた最終話でした。そして1度目よりも2度目、2度目よりも3度目、この最終回は見る度により素晴らしさが増します(当社比)。以下、超長いので。
 「なんでアンタなんだよ」…うわーん、ワタシもそう叫んだよ、心の中で(泣)。小さな頃から他人を信用せずに、幼い弟妹を守りながら生きてきた功一(二宮和也)が、やっと、やっと信頼できる大人だと思えたその人、柏原(三浦友和)が自分の両親を殺した犯人て、そりゃー無いよねー(号泣)。行成(要潤)にはとっても悪いんだけど、アナタの父親が犯人でいてくれた方が(こらこら)。自分の推測を信じたくないと願う、功一の悲痛な言葉がその表情がもう悲しくてせつなくて可哀想で(超号泣)。役者・二宮サンの天才ッぷりは後で語るとして(語るのか)、とにかく傘の柄の傷を見つけてからの功一には鬼気せまるモノがありましたぜよ。
 そして、真実を語る・聞く場はやっぱりあの屋上。ほんのちょっと前に、有明兄妹と柏原刑事との心の交流があった場所なのに、ほんのちょっと前に功一と柏原刑事との心温まる会話(携帯電話での)があった場所なのに…ううう…なんて憎い演出なんだろ。あんなに似合わないと思っていた功一のスーツ姿がなーんか妙にハマっていて、それも素晴らしい(笑)。
 「金のため」…それを聞いた時の功一の愕然とした表情が忘れられない。病気の息子を助けるためという理由はどうであれ、金のために両親を殺された、だったらレシピを盗むために殺された方が理由としてはまだマシだと思う功一の気持ちが辛い。本当に単純にお金のために人を殺してしまった柏原さんは、その時から少しずつ壊れていったように思う。じゃなければ、時効間近になってから突然功一たちの前に姿を現すなんてことしないよね。息子を助けるためにお金が必要だったから人を殺めてしまった。そしてその最愛の息子が亡くなった。もう自分には何もない。生きている意味もない。でも、心に引っかかっていたのは、自分が両親を奪ってしまった子ども達のこと。施設に送り届けてからずっとずっと心の片隅にいた幼い兄妹。今どうしているだろう。兄妹仲良く助け合って生きているだろうか。困っていないか。自分にできることはないだろうか。そんな矛盾した想いから姿を現したのだろうか…。
 「俺らに近づいてアンタ何がしたかったんだよ」泰輔(錦戸亮)の言葉に「いたかったんだ…俺は君たちと一緒にいたかったんだ」と言う柏原。なーんかねぇ、おかしいんだけど、犯人としての台詞としてはすごく変なんだけど、ずしーっと来たね。功一たちと一緒に真犯人(これも変だけど)を探す過程がきっと嬉しかったんだろうな、と。兄妹たちが自分を信頼していく様が嬉しかったんだろうなと思うんだよね。もちろん兄妹たちをだましているというつもりは一切無くて、純粋に嬉しかったんじゃないかと。
 だって柏原刑事の言動や行動には一切嘘は無かったもん。ただ、君たちの両親を殺したのは自分だ、と言わなかっただけだったんだから…。戸神父(榎本明)が犯人に仕立て上げられていく過程においても、柏原刑事には不思議と複雑な思いは無かった気がする。戸神父が(冤罪)で捕まった時に初めて「このままではマズイ」と思ったかもしれないけれど、追い詰めていく過程では戸神父を陥れようとか自分が逃れようとかはなかったような気がするんだよね…。きっとそれこそが柏原刑事が壊れていたということになるんだとと思うけど…なんか悲しいよね…。そんな柏原を、友和さんが無駄に大げさな感情表現をせずに淡々と演じているから、余計ずしーっとくる。
 「アンタには生きてもらう…生きて罪償って、俺たちがこの先どうやって生きていくかを見続けてもらう…生きて…遺族が笑ったり泣いたりするのを見てもらう…死んで終わりなんてムシが良すぎるよ。どんなに辛くても…死ぬより辛くても、ただ生きてもらう。いいか?」そう功一に言われた柏原さんの表情がまたねぇ…ぐすぐす…ちょっと微笑むんだよね。許されたわけではない、許されることではないけれど、功一にそう言ってもらえた柏原さんは、心の底から嬉しかったのかもしれない。自分が犯した罪のことよりも、功一たちがこの先も笑ったり泣いたりしながらちゃんと生きていってくれることがわかったことが。そしてそれを見続けられることが…。
 3兄妹が並んで柏原さんに自分の想いをぶつけるシーンだけど、功一なんて超似合わない拳銃をずっと柏原さんに突きつけているし、兄妹の位置もちゃんと年の順に並んでいるし、引いて見てみるとちょっと笑えるポジション。でもそんな状況で語られていることはすんごく重くて切なくて悲しいことで、ああやっぱクドカンだなぁ…って唸った。最終話だからといって大きく構えない、重苦しい内容なんだけど無駄に重くしないし大げさにしない、相変わらずその感性が凄いよなぁ。ニノ×クドカン、このドラマを見られたことが嬉しくてたまらない。
 うわあ、屋上シーンだけでこんなに長くなってしまった(汗)。まだニノの天才ッぷりも書いてないぞ(いいから)。出所した(笑)功一が夢をかなえるシーンも良かったよね。行成としー(戸田恵梨香)も幸せになれそうで嬉しいし、それにしても行成イイ奴過ぎてもーーーー!(ジタバタ)って感じ。この兄妹にとって行成と出会えたことが全ての再生への道だったわけだよね。辛く悲しいことはあったけれど、でも最後に「アリアケ」でみんな笑顔でいられたのは、やっぱり行成ありき、なんだよなぁ。イイ役だったよね、キャナメ。画面のコッチ側から「行成には幸せになってもらいたい」「お前イイ奴すぎー」って言ってもらえる役って凄いよね。万人に愛される行成。そんだけキャナメが行成を演じるのが上手かったんだよなぁ。
 まだまだ書きたいことはあるけれど(え)、やっぱり何度も書いているけれどニノはすげぇよ!(ふんがー)ってことも書かずにはいられないけれど、一日中書いているわけにもいかないので、これにて(しゅたたたー)。