『カルテット』ですよ。
そう、皆の心を揺さぶり震えを誘発し闇の中に誘うあのドラマのことです。正直今期はこのドラマだけ見てればいいのかなって思うくらいの良作・秀作でIntel入ってる坂元センセはホントに凄い。凄すぎて見終わった後あまりにも濃い余韻に浸り他のドラマ見られないからねw。
今週の6話は泣いた。二年間の夫婦の静かなすれ違いをあんなにじっくり見せられたらそりゃ泣く。真紀(松たか子)さんと夫さん・幹生(宮藤官九郎)、見ている人それぞれどちらかに思い入れがあるとは思う。幹生の気持ちもわからなくはないけれど「言えよ」って思っちゃって。唐揚げレモン嫌なら言えよ。お気に入りの詩集鍋敷きにされたら怒れよ。って。うん、でもわかる。言えない時もある。ワタシも飲み込んじゃう系でもあった。言っても仕方ないって勝手に決めつけちゃうとこある。真紀さんの良く言えばマイペース、悪く言えば無頓着?デリカシーの無さ?もワタシにもある。日常が安泰すぎて、相手の気持ちを機敏に読み取ることができなくなってるとも思う。でも幹生の身勝手さにはやはり怒りを覚えてしまう。自分で勝手に飲み込んで我慢に我慢を重ねてある日逃げるだなんて。…ってことは、つまり真紀さんも幹生もワタシの中にいるってことだ…と気がついてまた涙する。
あの4人の不安定な不確かな関係も5話まで進むうちになんだかとても心地よくなっていて、特にすずめちゃん(満島ひかり)の気持ちが徐々に真紀さんに傾いていくのを見ていたらホントにすずめちゃんが可愛くなっていて、5話ラストで淀君・有朱ちゃん(吉岡里帆)の悪魔のような暴露シーンでは、それを聞かされている真紀さんのことよりも、どんどん小さくしぼんでいくすずめちゃんが可愛そうで可愛そうでたまらなかった。ワタシがそこにいたら有朱ちゃんをひっばたきたかった。でもすでにダークサイドに落ちてる有朱ちゃんはひっぱたかれてもあの目が笑っていない笑顔で「どうして私が叩かれるんですか?」って言うんだろうなぁ。
で、6話ラストよ。ワタシ叫んだよね。泣いたり叫んだり忙しい回だったよねっ!(鼻息)。有朱ちゃんベランダから落ちるって、いや、落とされるって、何その超展開。幹生、退職金使い果たした後コンビニ強盗未遂して殺人犯て。いや、その前にすずめちゃん縛り上げてたし。なんか頭が追いつかなくて叫んだ人多いと思うよw で、そんな大事な時に別府くん(松田龍平)は会社の倉庫に閉じ込められてて、家森くん(高橋一生)は猿探してんだよ?10万円もらうためにww 巧いなぁこの展開。事件は軽井沢別荘で幹生・すずめちゃん・有朱ちゃんで発生し、そこに真紀さんが帰ってくる…野郎2人は後からそれにどう絡んでくるのか…あ゛あ゛あ゛あ゛…取り急ぎ7話まだですか?w
おまけ:エンディングの一生くんの「いっさいがっさい」にやられている人大勢いるに百万点。
「あっ」と言う間に
あらら、前回からもう一ヶ月経っちゃった。ここ放置してますね。ドラマは見てるんだけど、以下の理由もあって連ドラが積録中。
『氷の轍』見た。良かった。キャストも豪華。豪華だけどそれだけじゃなく、それぞれがそれぞれの役をじっくり魅せてくれた。最近、こーいう見応えあるスペシャルをテレ朝さんとかテレ東さんとかがブッ込んでくるから、連ドラ見る気力が吸い取られちゃうのよぉ(苦情のようですが実は嬉しいww
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年11月12日
WOWOWもね-『コールドケース(日本版)』とか『水晶の鼓動』とか、本気出してくるから困っちゃうんだよね(うひひ)。ドラマ見るってさ、ホントに面白いドラマの時は「ながら見」なんてできないから、真剣に見て感情移入したり推理したりなんだりで、結構体力必要なのよね。「よし!今日は溜まっているドラマ見るぞ!」って気合い入れないと、ついついバラエティに逃げてしまう(逃げるてw)。
でもね大丈夫。積録中のドラマはちゃんと見るよ。ワタシが本気出したら一気に5から6話ぐらい見続けられる。その後腰死ぬけど。しかもその本気出すまでが長いけど(こら)。
まずは『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』
河野悦子役の石原さとみちゃんひたすら可愛い。『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースンも好きだったけど、さとみちゃんは早口でまくし立てるの似合うよ。しかも口悪いの断然イイよ。可愛い子が正論を乱暴な言葉でまくしたてるの好きww。ファッション誌配属希望なだけあって衣装凄いね。可愛いから何でも似合うけどさ、いちいちポーズ取ってアップするの必要か?と思うけど。
大好きなお仕事ドラマなので期待大だったけど、河野悦子がド素人なのに仕事できすぎてちょっと驚く。今まで小説読んだことすらなく、漢字も知らず、もちろん校正・校閲なんてしたことがない素人が、いきなり大御所ミステリー作家の原稿を担当してなんやかんやあったけど結果ちゃんと本になってるってww リアルお仕事ドラマなのかと思ったら、これはもしかしてラブコメファンタジー路線の方が強いのかな?
そのラブ相手になる菅田くんは、そりゃーまぁ一目惚れするであろう格好良さで、森尾(本田翼)と同様、ワタシが編集でも「住むとこないならウチに来れば?」って言うね(笑)。実は小説家なんて、もう楽しみで仕方ない。これは森尾と河野悦子と三角関係になっちゃうってことかしら。
校正・校閲についての説明は「ふむふむ」と。前職でパンフなどの校正の日々だったワタシとしては、編集長が言っていた「疲れると間違える」は大きく頷くのである。それと、初稿と再稿は別の人間がすべき、というのも大きく頷くのである。
気になるのは予告で河野悦子が謝ってたこと。たとえ結果オーライであったとしても、毎回仕事で大きな失敗→災い転じて福となす…ってパターンはやめて欲しいなぁ。それ飽きてるので(笑)。
ドラマツイートとか
WOWOW・NHK秋ドラマラインナップが凄い。民放も逃げ恥とかヨシヒコとか校閲とか…これじゃ身体保たないww
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年9月26日
WOWOW…ヒポクラテスの誓い/コールドケース/水晶の鼓動/楽園
NHK…夏目漱石の妻/獄門島/プリンセスメゾン/スニッファー 嗅覚捜査官#wowow #NHKドラマ
良作(かどうかはまだわからないけどw)が多すぎると嬉しい反面、連続して見る気力・体力がどんどん失われてしまう…最近つくづく
最近我慢が足りない。ドラマにしても本にしても日常生活にしても、早急に結果を求めてしまう傾向にあって、だから逆に手を出さない(見ない、読まない、やらない)というマズイ状況。どうしたもんじゃ(あ
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年9月23日
この時期のお楽しみはスペシャルドラマ。本格推理をドラマ化するとちょっともにょるんだよねーw
『法月綸太郎 一の悲劇』見た。富田靖子劇場。静かに狂気を見せてくれる女優さんですよね。
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年9月24日
探偵的な人が警察と共に(と言うか差し置いて)自由に捜査し解決するミステリだから「それはあり得ないっしょ」って思っちゃうとのめり込めないかな。現代劇だと特に。でも長谷川くんの金田一耕助、楽しみ!
そして皆様心配していた『模倣犯』(笑)…うん!ラスト大丈夫だった!首飛ばなかった(トラウマw)。二夜連続ってのも良かったよね。
『模倣犯』中谷美紀ちゃんの前畑滋子も良かったな〜。中盤までなんかモニョる感じを醸し出していた美紀ちゃんが、ピースに反撃しだした途端カッコイイ美紀ちゃんでシビれたw
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年9月24日
そして今度は前畑滋子を仲間由紀恵ちゃんにバトンタッチなワケだね。楽しみすぎる。
『模倣犯』前後編見た。やるじゃんテレ東!ドラマのテレ東!途中非道すぎて辛い気持ちになりながらも、後半ピースが崩れるシーンを想像して頑張って見た。キャスティング良かったね〜。坂口くん、好青年の皮を被ったクズな役ホント素晴らしい!(褒めてます)。橋爪功さんと一徳さんで間違いない。
— たるみ (@tarumi_tarumi) 2016年9月24日
4-6月期ドラマ その1…?
豊作でしたよねー。いきなりですが。
何っ?ってもちろん4-6月期のドラマ。『ゆとりですがなにか』『重版出来!』『トットてれび』『真田丸』にずっぽりハマってしまったけど、ワタシが見ていなかったドラマにも評判が良いのが結構あって、あー見れば良かったかなーとかw。でもそんなに本数は見られないのだよ…歳か…(涙)
まずは『重版出来!』ですよ。なんとか率(我が辞書から消したので)*1的にはアレだったようですが、ワタシの周辺(とは言ってもネット上ですが、なにか)では大絶賛でしたねー。
キャスティングがハマって、心ちゃんはもう黒木華ちゃん以外考えられない。心ちゃんのクルクル変わる超可愛い表情にいちいちデレて、オダジョ演ずる五百旗頭さんのかんっっっぺきな素敵さ加減にノックアウトされ、B太改め永山絢斗くんの表情・しぐさ・声色がなんかもうそのまま中田伯なのでその演技に感嘆、そして「生まれてきて良かった」で号泣し、ムロくんの沼さんで「その気持ち、なんかわかる、わかるよー」とわかる泣きし、人間ができすぎている三蔵山先生を見る度に「この小日向さんは秀吉じゃない!全然違うよ!」と当たり前のことを再確認し、書店員・河さんの純粋な気持ちが、るうるう(山縣留羽先生)に届いた瞬間、ワタシも号泣させていただきました(敬語)。
なんてステキなドラマだろう。原作マンガももちろん面白いけど、ドラマはドラマオリジナル部分も面白くて、その上キャストが全員ハマったという相乗効果もあり、また、劇中マンガの中の人たちがとてつもなく豪華で、ドラマ制作班のこの作品に対するチカラの入れ方にものすごく感動した。しかも、いくえみ先生の作品をドラマで見ることができる日が来るなんて!!あー『100万オトメバイブル』の続きが読みたーい!!
漫画家さん、アシさん、編集さん、営業さん、書店員さん、印刷・製本関係者さんなど、ワタシが小さな頃からずーっと読んでいるマンガ、それを作ってくれている人たちのことを取り上げ、愛のある描き方をしてくれているのが一番嬉しいのかもしんないな。
はっ!『重版出来!』だけでこんなに長くなってしまった…とりあえずここまでにしておこう。この続きはまた今度…?w
*1:ワタシの辞書にはもともと『努力』『根性』って言葉はなかったんだけど、この言葉も消すことにした『視聴率』。消すの遅すぎたけど。
月曜名作劇場特別企画 横山秀夫サスペンス『陰の季節』『刑事の勲章』
録り溜めていた『陰の季節』『刑事の勲章』やっと見た。D県警シリーズが原作だから、そんな派手な事件ではない。追う刑事と犯人が主体ではなく、事件に絡む警察関係者たちの人間関係に重点を置いている物語なのでちょい地味目(笑)。でもそこがいいのよねぇ。派手なドンパチ(死語)はないけれど、じっくりじわじわ見応えあったし。
そしてこれは映画『64(ロクヨン)』との連動企画ドラマなのだ。時代は『64(ロクヨン)』より前、赤間警視正(滝藤賢一)が県警に着任し、警務部警務課・二渡調査官(仲村トオル)が出迎える…ところから物語が始まる。赤間警視正役の滝藤さんってほんっっっっとイヤな奴が上手くてムカつく(ほめてます)。要所要所に刑事部 捜査一課長・松岡(三浦友和)、刑事部長・荒木田(奥田瑛二)を登場させ、刑事部時代の三上(佐藤浩市)を広報室へ…という人事を手がける二渡を見せてラストカット。こうして映画につなげたわけだ。くぅぅー憎い演出だねぇ。
ワタシはNHK版でとても楽しませてもらったので映画版も期待大です。