同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『新選組!』-友の死- 「逃げてっーー!」と何度叫んだことか…

「泣く時は声を出して泣かないと、頭がガンガンしますよー」って前も言っていたのに、やっぱり頭がガンガンしてるワタシ…。冒頭から『新選組を行く』見終わるまでずっと泣きっぱなしで、今も目が潤んでるけど…いやー素晴らしい回だったですよ…ぐすぐす。
もちろん山南(堺雅人)さんの切腹は辛くて悲しいことだけど、山南さんの周りの人たちがどんなに山南さんを好きでいたか、そして勇(香取慎吾)と歳三(山本耕史)が、この法度を実行せざるを得ないのが、どんなに辛くて、悔しくて、悲しいか…が、見事に描かれていたと思う。
………
冒頭の山南さんと明里の「菜の花」話は、見事に最後に繋がってくるんだねぇ(しみじみ)…。この時の山南さんは明里に「急ぎましょう、とりあえず草津までは行きましょう」って言ってるんだから、江戸に向かうつもりはバリバリあったと思うんだけど…。
上から3つ食べたら今度は下から食べると食べやすい…という団子のシーン、これって山南さんにとっては目から鱗だったんじゃないかなー。凄く単純なことだけど、物事を真逆から見つめることがもう少し早くできていれば…ってことなのかな。
追っ手は総司。やはり前回のラスト勇・歳三のアイコンタクトは『山南さんを逃がせ』ということだったのねー。「見つからないものはしょうがない。草津まで行って会えなかった時は戻ってこい」という、ハッキリ言って『見つけるなっ』という勇の想いを受けて総司が向かう。
しかし…山南さんは総司の姿を見たとたん、一度目を閉じて、そして少し笑って立ち上がっちゃったよ。店の奥に逃げれば見つからないのに…きっと総司を見た瞬間に心を決めたんだ…ね。
「沖田くーん、ここだぁ」明るく山南さんに言われた総司は「なんでだよー」って顔だったよ。見つけたくない人が自ら声をかけてくるなんて…ねぇ(-_-;A
大津の宿で総司に「逃げちゃってください」と言われても、山南さんの気持ちは揺るがない。「だめだよ〜、だって、そんな、そんなこと、誰も望んじゃいないんだから」って言う総司はもう地団駄踏んじゃう感じだね。
二人っきりになった山南さんは、明里に丹波に帰るよう説得する。そうか、山南さんはすでに明里を身請けして旅に連れ出していたのよね。無事江戸に戻っていたら、もしかしたら明里と所帯を持つことだって夢じゃなかったのに…。
「私はあなたに感謝しているのです…心の底から…」明里の手を取って山南さんが言う。新選組に居場所がないと感じた山南さんの、唯一の心の拠り処だったんだ明里。「きっと丹波に遊びに行くから」と嘘を言い、明里を説得する山南さんが悲しいよぉ。
屯所にて戻ってきた山南さんを強く睨み付ける勇。だけどすでに目が潤んでます…「我らの気持ちをなぜ察してくれない」「悔やんでも悔やみきれない」戻ってきてしまった故に、切腹を申しつけなければならない局長の立場がこんなにも辛い勇。
「私はあなたに出会い、あなたに賭けた」「ここにはもう、私のいるべき場所はない」静かに、穏やかに、自分の気持ちを勇に語る山南さん。「こうなる前に…あなたの想いに耳を傾けることができなかった自分を、恥じ入るばかりです」勇は本当に悔やんでいるんだろうな。何故もっと前に、何故あの時、何故、何故、何故…きっと心の中で「何故」が渦を巻いているんだよね。
勇がすっと立ち上がって障子開け、山南さんに背を向けて座った…これって勇の「今なら間に合うから、逃げてくれ」って意思表示なんだろうか?だけど山南さんは静かに立ち上がり、ゆっくりと障子を閉めて勇に向かって言うんだよ「近藤さん…私はあの日、試衛館の門を叩いたこと、少しも後悔はしていませんよ」うわあああんっ。゜(T^T) ゜。もう山南さんの気持ちは揺るがないのね…。
山南さんの切腹を幹部会で伝える勇と歳三。怒りの永倉(山口智充)さんと左之介(山本太郎)はもちろん大反対だよ。「だからこそ腹を斬ってもらわなきゃならねぇんだ。ここで山南を助ければ、俺たちは情に流されたことになる。それを一度でも許せば、隊はバラバラになる」努めて冷静にしている歳三が痛々しいよぉ…ぐすぐすっ。
新参者の伊東甲子太郎谷原章介)が「厳しさだけが…温情を…」と正論(だとは思うよ)を言った時には、歳三もいつものようにガツンと言い返してはいたけどさ。甲子太郎を睨み付けるその目が素敵だ…(あっ、不謹慎)
新参者の武田観柳斎八嶋智人)も永倉さんに「うるさいっ」って言われてたけど、結局勇から「すでに山南さんは覚悟を決めている…今我らにできることは、武士に相応しい最期の場を用意してやることだけだ」と言われたら、永倉さんだって左之介だってその場ではもう何も言えない…。だからこそ自分たちで山南さんを助けようとするわけだ。
松原忠司甲本雅裕)が先頭に、河内耆三郎(大倉孝二)と尾関雅次郎(熊面鯉)が山南さん助命に駆けつけた。勇にとって、歳三にとってこんな辛いことはないよね。好きで切腹させるわけではない、という状況で他者からこんな風に言われたらどうしていいのかわかんないよっ!!!ほら、歳三は思わず怒鳴ってしまったじゃないか…察してやれよ…ぐすん。勇や歳三の気持ちが充分わかっている源三郎(小林隆)がすぐに動いてくれたのが嬉しい。
切腹介錯を「沖田くんにお願いしたい」という山南さん。あ゛ー、またしても総司だよ(T-T)。山南さんの気持ちはわかる、総司に頼みたい気持ちもわかる…だけど総司の気持ちは?いつもいつも自分の好きな人を斬らなきゃいけない総司が可哀想でならない。勇と目があった時の総司の顔がとっても虚ろだよ…。総司@藤原くんは本当に上手い…。
それだけじゃない、歳三は久しぶりの八木源之丞(伊東四朗)さんと雅(松金よね子)さん夫婦からも責められるんだよなー。歳三はそういう役を一手に引き受けているわけなんだよね…(T-T)。「土方はん、山南さんを死なしたらあかん」源之丞さんにそう言われた歳三は、静かに答える「源之丞さん、それはあなたが言うことではない」
騒がしい周りをよそに山南さんは、後輩の尾形俊太郎(飯田基祐)に「新選組の活動を書き残し、正しい記録を後世に伝えてほしい」と、河内耆三郎には「金の出入りは常に事細かに記録しておくように」と言いつける。自分が死へ旅立つ間際までも山南さんは新選組のことを考えている、新選組のことをそんなにも愛していたんだよね…ぐすん。
そんな心穏やかな山南さんを逃がそうと頑張る仲間たちーズ。見張りを嘘で動かす永倉さんや左之介、そして源さんまで…逃がした後のおにぎりまで用意しているとは…うわーん(T△T)。
そして、山南さんに逃げて欲しいと思っていたのは彼らだけでは…ない。そう、永倉さんと左之介が何をするつもりかわかった歳三は、ちゃんとその嘘に乗っかってあげたもんねーーーっ!!!歳三だって「逃げて欲しい」と痛切に思ってるんだよっ。ワタシだって他の視聴者だって、どうなるか知っているけどもやっぱり「にーげーてー」って願っているんですよぉ。
島田魁(照英)を引き止めるために石田散薬を取り出したはいいけど、健康優良児の島田に効能を説明しなきゃいけなくなっちゃった歳三(笑)。武田観柳斎をちらっと見て「背が伸びる」って言った歳三にウケた…泣きながらだけど笑っちゃったよ。その話に食いついた武田観柳斎もgood!!
…だけど、だけど山南さんは逃げないんですよ…ぐっすん。永倉さんと左之介に「最後まで近藤勇の側にいて欲しい」と言う。「これからの新選組は、ご両人にかかっている」って言うんだよ、しかも笑顔で言うんだよーーーーーっ!!!<(T◇T)>うわあああん。
おひで(吹石一恵)ちゃんが世間一般の人たちが言いそうなことを代表して言ってました「つまり…土方さんは山南さんを憎んでたん?そやから切腹させるんやろ…なんか、どんどん土方さんのことが嫌いになっていく…」
その言葉に「それは違う」と反応したのが斉藤一オダギリジョー)だわ。以前歳三が山南さんを助けた時のことを話し、「俺から見るとあの二人は、お互いを敬い、認め合っていた」…うんうん、ワタシから見てもそうだよぉ、ハジメちゃんっ。「法度に背いたら、切腹」それだけのために、山南さんは死んでいく…それはおひでちゃんには一生わからない理由なんだろうな…。
「どうしてこういうことになるのかなぁ…。私の好きな人はみんな私の刀で死んでいく…私は…こんな事のために剣を学んできたんじゃない」総司の悲痛な憤りです。総司の言葉を聞いていたハジメちゃんも辛そう…総司の気持ちがわかるんだよね…(;_;)。
そして明里が戻ってきてしまったよ。勇も同席して再会する二人。「一緒に行こう」という明里に「わがままを言うなっ!!」と声を荒げる山南さん…そして「これ以上…私を困らせるな」と優しく言い、またしても明里に「丹波に会いに行く」と嘘をつくんだね。
それを聞いている勇はもう辛くて辛くて、隣の部屋で崩れ落ちてしまったよぉ…。そしてそんな勇を見ていた永倉さんたち…きっと勇の局長としての辛さや苦しさがわかってもらえたと思うよ。
そしていよいよその時が近づいてきた…すでに歳三@山本くんと勇@慎吾くんの目が潤んでいますが…(>_<、)。
白装束を来てその時を待っている山南のもとに明里が「菜の花」を持ってきたっ!!監察方の山崎烝桂吉弥)が側にいるよ。そうか、丹波まで送っていく役目なんだね。頼むぞっ!山崎くんっ!
そして最後まで笑顔の明里がいたね…。山南さんが死ぬことをわかっていながら、山南さんのために笑っていた明里…なんて素敵な女性なんだろう。もっと早くに山南さんと出会っていたら良かったのにね…(ρ_;)。
「あの人偉い人なん?」そうか、明里ってば今まで山南さんがどういう立場の人か知らなかったのかぁ…でも明里にとっては山南さんがどんな地位でも関係ないもんね…自分といる時の山南さんだけを知っていればそれでいいのよね…。「何しでかしたん?」という明里に「先生は…人の道に背いたわけではない」と言う山崎くんのこの言葉、なんかとってもとっても嬉しかったんですけど…(泣笑)。明里と山南さんのシーンは全て素晴らしかった。可愛い明里。最後に泣きながら「アホや」という明里がとってもキレイだったよ…。
そして…歳三が山南さんの元を訪れる…が、何も言えないで戻ろうとしてしまうんだ。でもそこで「悔やむことはない」と山南さんが歳三に声をかけた。
「君は正しかった…私を許せば、隊の規律は乱れる…私が腹を斬ることで、新選組の結束はより固まる…それが総長である私の最後の仕事です…」その言葉を背中で聞いていた歳三が振り返る、歳三の目が潤んでいるよぉ…そして笑みを浮かべた山南さんの目にも涙が…。゜(T△T) ゜。
見つめ合う二人…お互いを敬い、認め合っていた二人の最後の時なんだよね。歳三は何も言えない…そんな歳三の気持ちを察して先に言葉をかけた山南さん。歯車が狂ってしまわなければ、今後もお互い意見が合わず言い合いしながらも、どんなに心強い相棒になっただろうに…と思うと、残念でならないよぉーー。
今までも歳三&山南さんのツーショットって、すごく好きだっただけに、これで最後かと思うと涙が止まりません。後期の歳三の回想シーンに山南さんを登場させて欲しいなぁ!!二人で穏やかに話している姿、それが歳三の夢の中であっても、もう一度見たいですっ!!!。
………
切腹しようとしている山南さんよりも、座っている勇や歳三たちが死にそうな顔してます…。仲間です、今までずーっと一緒にやってきた仲間なんです。試衛館時代からずーっと…ううう。
そして、望んでいた総司の介錯で………。さようなら、山南さん。
………
魂が抜けたように座り込んでいる勇と歳三。その場に…甲子太郎が来るんだよねー( -"-)。それは武士としては礼儀なのかもしんないし、偲んで一首詠むことは素晴らしいことなのかもしれないけど、今の勇たちにとっては邪魔でしかないんだろうなー。
「おつらいでしょう…お二人の心中、察して余りあります」と言う甲子太郎にとうとう怒鳴ってしまった勇「あなたに何がわかるというのかっ!!!」そしてそれをきっかけに張りつめていた気持ちが爆発して号泣してしまう歳三と勇…いや、もうトシとかっちゃんだったよ、声を上げて泣くトシとかっちゃん…大事な人を死なせてしまった後悔と、寂しさと、苦しみとを、これからもずっと抱えて生きて行かなきゃならない二人なんだよね…。うわあああんっ、うわあああんっ、悲しいよーーーっ!!!。゜(T0T) ゜。
………
それにしても最後の歳三@山本くんの泣き顔にはどーんとやられました…なんて顔して泣くんだよっ!本気の悲しみがすっごく伝わってくる男泣き…というよりも、男の子泣きじゃあないですかっ!!。さすがのオットもこれにはやられてしまったようで「山本くんの泣き方は凄い…いい顔で泣くよ」と言っておりました。
結局放送中ずーっと泣いていて、しかもこれ書いている最中も何度も泣くので中断ばかり…自分でもアホかと思いますけど、もう一度見てもまた号泣すること間違いないよっ!!(威張ってどうする)