同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『世界の中心で、愛をさけぶ』第9話 そんな展開かいっ\(`0´)/

冒頭、明希(桜井幸子)が朔太郎=サク(山田孝之)と亜紀=アキ(綾瀬はるか)の婚礼写真を見ながら、現代の朔太郎=サク(緒形直人)に言った疑問「こんな風に幸せだったんなら、良い思い出になるんじゃないの?17年はちょっと長すぎない?本当に普通の死別だったの?」
(゜ー゜)(。_。)(゜ー゜)(。_。)うんうん、誰もが思っていた疑問ッス。なーんでサクは17年間かも苦しみ続けたのか…。映画のサク@大沢はそれなりに彼女もいて、結婚も決まっていて、一応楽しそうに暮らしてる風だったのに、このサク@緒形はまるで17年間"毎日毎晩"泣きながら目を覚ましている感があるからさぁ…。今回はその理由がわかるわけなのね。

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婚姻届のエピソードはちょっと笑った。とにかく突っ走る考えの浅いサクと、それをわかっていてやるだけやらせようとするアキの二人が見ていて微笑ましいよ(^^)。年齢を偽造する幼いサクが、もうったまらないっ(≧▽≦)。それと、拇印の意味がわからなかった龍之介=スケ(田中幸太朗)ちゃんもgood!!だ(笑)。
結婚が無理ならせめて写真だけでも…というサク。その発案に喜ぶアキ。だけど問題はあのアキの父親・真(三浦友和)なんだよねー。父親にバレる、と心配するアキに「バレたところで親には関係ないっていうか、ロックンロールな感じ?」と言うサクにウケた。しかしやっぱり側で聞いていた真の、お待ちかね"サクいぢり"がっ(笑)。「ロックンロールも結構だが、その前にやることがあるんじゃないのか?」何を勘違いしたかサク「お嬢さんを僕にくだ…」間髪入れずに真の「学校へいけっ!!!」わははははっ。正当なボケとツッコミですね(笑)。
既にアキの病状は悪い方向へ向かっていて、誰もがその後のことを予感している。真は小さい頃アキにひらひらのワンピースを買ってあげなかったことや「頑張れ」と言ってアキを甘やかさなかったことを後悔しているんだ。ワンピースの代わりに与えた『ぐりとぐら』のチョイスはとっても良いけどね(^^)。だってアキの夢は絵本の編集者になることなんだから…。(ワタシは『いやいやえん』も好きです)
だからこそ今、アキの望んでいることは全て叶えてやりたいと、サクの父親・潤一郎(高橋克実)に「婚礼写真」の件を頼みに行った真。真の生真面目さと、潤一郎の軽さ(でもその中には一本芯が通っている)のやり取り、二人の父親が、しっかりとアキとサクのこと考えてくれているのが泣けるね。
アキのウェディングドレスのことばっかり考えてるサクの浅さを見抜いて、スケちゃんたちがサクの衣装を用意してくれていた。なんて素敵な友達なんだろう。サクもアキも、こんなに良い友達や大人たちに囲まれていたんだよね…。
アキが真に渡したテープ、今までずっと真に「頑張れ」って言われて育ったアキがそこにいる。「今のワタシにはこんなことしか頑張れないけど、(ウェディングドレス姿を)お父さんに見て欲しい」辛い、辛いよ…。聞いた真も涙を堪えきれずにそっぽを向いて「日時と場所を入れなさい。誠意ってのはそんなところに表れるもんだ」と言うのが精一杯だよ。でもこれが真の娘への言葉なんだよね…。
そして眩しいくらいに美しい花嫁姿のアキ、それを見て泣いてしまうサクがいる…。こんなに幸せなのに、こんなに嬉しいのに、そして周りのみんなも笑ってるのに…うわああん。
アキの病状が悪化した。新しい抗ガン剤のため苦しむアキ。そしてまた会えなくなってしまったサクは、頭の中がグルグルしてもう目が虚ろ、心ここに非ずだよ…。
身体が苦しくたってサクへのテープを作り続けるアキの姿も辛い…。もう体力だってないのに、重たいカセットデッキを引きずるようにして自分の胸元に持ってきて、話し続けるアキが痛々しいよ…(T-T)。
そんなアキのために空の写真を撮り続けるサク。だって今のサクにはそれしかできないから。アキの無菌カーテンの天井には、サクがとり続けた空の写真が貼られていく…。
それが良くなかったってサク@緒形は言うんだよね「アキは手を伸ばしてしまったんだ…空に」自分が撮り続けた空の写真のせいで、アキは無理な願いを持ってしまった…。空を見たい、それも真っ青なウルルの空が見たい…世界で一番青い空が見たいと。
テープに入っていたアキの声「サクちゃん…生きているってどういうことかな…死ぬってどういうことかな…たまに生きているのか死んでいるのかわからなくなる…サクちゃん…私の声…聞こえてるよね…」
とうとう我慢できなくなって病室に行くサク…虚ろーな目のままアキのママ・綾子(手塚理美)に訴えちゃったよ「もう俺…おかしくなりそうで…」「…私もよ」綾子だってもうボロボロです。
やっと会えたアキは…髪の毛がとうとう無くなってしまっていた…。それでも健気に一生懸命立ち上がろうとするアキ。苦しいのに辛いのに笑顔を作るアキに、もう…(号泣)。
大好きなサクに剃った頭を自ら見せるアキの強さが愛おしいね…そしてそれを見たサクが流す涙…すっごくキレイだったよ。「なんで泣くの?」「アキが…泣かないからだよ」アキの強がりを全てわかって、アキを楽にしたくて、そんなサクが…ああ、最高のシーンです。゜(T^T) ゜。。
アキを見つめるサクの表情のなんと優しいことか…うわああん!!!。泣きながら一生懸命笑顔でアキが言う「サクちゃん…キスでも…しませんか?」そしてビニール越しのキス。
「アキはもうダメなんですか」「体力の限界でね…明日から当分投与は見合わせるそうだ」「…その後は…」「特効薬ができるかもしれないし」「…そうですね」サクと真の会話は、事実上アキは助からない…ということなんだよ…ね。
アキから渡されたテープに入っていた「一度しかない最期なら…私…世界で一番…青い空が見たい」この言葉を聞いてサクは行動してしまったんだ「何を正気と…何を狂気と言うのか…僕には何もわからなくなった」「だけどアキが望むなら…僕は空を見せてやる…世界で一番青い空を見せて…世界で一番幸せに眠らせてやろう…そう思ったんだ」頭の中が"アキの死"で一杯になったサクの考えた結論は、アキが望む世界の中心、オーストラリア・ウルルに連れて行くということだった。
…そして「助けてくださいっ!!!」が次回あるわけなのだね…。ああ、そうか。自分がアキを連れ出さなきゃもっと生きたかもしれない、1年、いや2年3年…そのうちに骨髄移植を受けることができたかもしれない…そう自分を責め続けながらの17年間だったわけなのね…。
「アキはもう助からない」そう思いこんだサクの行動が、アキの死期を早めてしまったと思いこんで苦しんできたサク…。そんなサク@緒形がやっと気づいた、心の支え明希と一樹(仲條友彪)がなんと事故にっ?! あー、どうして現代でまた悲劇を繰り返す必要があるの?!。アキの骨も道路に撒かれちゃったよぉ…(T-T)。そんな展開いらんわいっ(`Δ´)。

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思い起こせば(大げさ)TVで映画版の予告を見て、森山未來くんの「助けてくださいっ!!!」に涙したワタシは(予告で泣く女=安上がり)、こっそり一人で映画館に行っちゃったんだったわ…。それがいよいよ次回なんだね…もうすぐこのドラマとも…ううう(そこで泣くんかいっ!!)。
森山未來くんもすっごく良かったんだけど、山田孝之くんも素晴らしいっ!!映画版よりも二人の気持ちに時間をかけられるTVだから、なおさら山田君の演技のすばらしさ、表情の豊かさに惹かれた。いやー、この子はホント感情表現が上手いね。目の表情が何とも言えないよ…。若手俳優の中でもトップクラスの巧さではないでしょうか。ああ、今後もこんな風に丁寧な、良い脚本に当たりますようにと願う、ただの一般視聴者のワタシ…(アホ?)。