『人間の証明』第8話 桐子がとっても役にたったね
本宮桐子(夏川結衣)曰く「考えてもみて…30年も前に横須賀で見かけた人と、捜査でたまたま来た米国の南部の町でばったり会うなんて…そんな偶然あると思う?」視聴者全員「ありまーすっ!!!」わはははは…(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!…この台詞って脚本家も思うところあって書いたのかしら(笑)。
しかーし、当の本人ケン・シュフタン(Bo・Svenson)刑事は当時のことをまったく憶えてなかったとはね。映画版でも結局「お前が父を殺した」とは言わなかったんだよなー。そりゃー娘が結婚する一番の幸せな時に、そんなこと言う必要も無いのかもしれないけどさぁ…。ワタシだったら叫きちらしてしまうかもしれないけど、棟居刑事(竹野内豊)は何も語らなかった。しかもケン刑事の命まで救っちゃったよっ?!
ケン刑事に弟のように可愛がっていたエディを殺されて頭に来ているサラが復讐する…それを知った棟居君、黙っていれば自分の父親の仇をサラが殺してくれるのに…自分を犠牲にしてまでケン刑事を助けてあげちゃいました。
棟居君がサラに言った「奴を殺したら気が済むのか?…憎しみは何も生み出さない」これはまさに棟居君が自問自答したんじゃないかと…凄いよ、棟居君は…。これで彼も何か吹っ切れたということなのでしょうか。
逆になんで棟居君が自分を助けてくれたのかわからないケン刑事…「日本人は不思議だ」って思っても無理はないッス。左手でがっちりと握手した棟居君とケン刑事、これでケン刑事も少しは他の人種に対して考えを改めてくれれば良いんだけど…ね。
那須係長(緒形拳)の肝いりの米国自費出張が実ったよっ!!とうとうジョニー・ヘイワード(池内博之)の母親が(相馬晴美と名乗りながらも実は)郡恭子(松坂慶子)だったことが判明したっ。あー、ここまで長かったよぅ。
仲良し親子だったジョニーと父親、息子を日本に行かせるために当たり屋をしてお金を作り、そして亡くなっちゃったのね…。その父親が急にジョニーを日本に行かせる気になった理由は、たまたま雑誌に載っていた郡恭子の写真を見つけたからなのねぇ。有名税ってヤツですか…。過去に何かある人は有名にならない方が身のためってこと?(苦笑)。それにしても釣り仲間のトムは何でも知ってて良かったよ(笑)。
さて、新見隆(風間杜夫)と小山田武夫(國村隼)のオヤジーズも精力的に活動しております。イヤミ大魔王の山路主任(佐藤二郎)にシカトされながらも一生懸命に訴える二人…そこを横渡刑事(大杉連)が通りかかる。
二人の話を聞いた横さんの「あなたが文枝さんの旦那さん…そしてあなたが愛人さん…複雑なご関係ですよね」にはウケたけど…なんと、横さんが「やるだけはやってみましょう」と係わったとたんに、文枝(横山めぐみ)の死体が発見っ!!!…死体が出たので事件性があるということになったわけだ。
文枝の遺体…すでに白骨化していたのね(T-T)。あまりの無惨さに新見は動揺して声を上げ、顔を背けてしまうんだけど、夫の小山田はまったく目をそらさない…。それを見た新見は「負けた…」って思ったのかな。ここで愛人と夫の違いが出ちゃったのかもね…。
そして遺体の発見現場…車椅子では行けないので新見が小山田をおぶってあげるのね…この二人には不思議な深い友情が生まれているわぁ。そしてオヤジーズは再度誓う、必ず犯人を挙げてやると…。
すでに探偵オヤジーズが、翔平(高岡蒼佑)と路子(松下奈緒)の犯行だと断言しているわけで、しかも棟居君がジョニーの母親が郡恭子だと報告したわけで…いよいよふたつの事件が交差した。
それにしても佐伯友也(田辺誠一)の勘って鋭いね…。前に翔平を訪ねてきたオヤジーズと、選挙運動をしている翔平と路子をカメラで狙っていたオヤジーズ、そして別荘の側で出た遺体、いきなりいなくなった翔平&路子…全てを踏まえて翔平が文枝を殺したと結びつけた佐伯。しかも佐伯は郡恭子にそれを報告したんだね。相馬晴美(リリィ)の時のように、また裏で自分ひとりで動くのかなーと思ってたんだけど…。
翔平(高岡蒼佑)と路子(松下奈緒)のダメダメカップルは、警察に捕まるくらいならいっそ死んでしまおうとビルの屋上にいるんだけど…やっぱダメダメだった(笑)。「高所恐怖症」とか「バカっ!危ねーじゃねぇかよっ!!!」とか、あーやっぱりぐだぐたなのねぇ。確かにこの二人は最初から、何も計画性のないまま行動しているからなぁ。ドラッグも監禁も死体遺棄も証拠隠滅(失敗)も逃亡も、全て行き当たりばったりなんだよねー。そして最後はきっとママに泣きつくのでしょうね。
さて、次回はいよいよ郡恭子と対決なのかな。しかし警察としてもそう簡単には動けないんじゃないかなぁ…だって郡恭子は知事候補、ダンナの郡陽平(鹿内孝)は前神奈川県知事なんだもん、政治的にちとヤバイ感じだわ。