同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『斉藤さん』第1話 うわぁ…

 む、難しい評価です(汗)。面白い…?うん、テンポも悪くないし良いと思う。そしてなんと言っても「斉藤さん」役の観月ありさちゃんが良い。コメディ路線やシリアス路線の観月ありさちゃんは苦手なワタシですが、この「斉藤さん」は素晴らしくハマっていると思った。この「斉藤さん」はありさちゃんにぴったりだと思う。そして真野若葉役のミムラちゃんも良かった。心に傷を持つ揺れるママ役、園ママたちに必死で好かれようと頑張る姿が痛々しくて泣けた。ジムでの号泣も上手かったなー。キャスティングも良いし、このドラマは面白いかもしれない。ただ、内容が辛い、というか痛い、というか怖いのよ。以下「たかがドラマ」と思うことのできないワタシの泣き言なので畳みまする…ええ、おバカですとも。
 うーん、見続けるのに勇気のいるドラマ(笑)。『女王の教室』も最初の方はホント辛かったし見続けるのに勇気が必要なドラマだったけれど、でも「教師」vs「生徒(小学生)」だったからね。教師でも小学生でもないワタシは、ちょっと離れたとこで冷静に見ることができた。こないだの『暴れん坊ママ』も「あゆ」vs「園ママ」だったから(子どものいないワタシにとっては)まだ大丈夫だった。だけどこのドラマは「斉藤さん」vs「ルールを守らない人」だもんね…。ワタシの周りにだって常識が通用しない・ルールを守らない大人や子どもはいるし、ワタシだって人のこと言えない部分もある。だから離れて客観的に見るのが難しいのよ。だって画面の向こうから「あなたはどうなのよ?」「あなたはちゃんとしているの?」と突きつけられるような内容なんだもん(汗)。いや、正直「これはドラマ」ってわかっていてもいろいろ考えちゃってさ…。
 確かに「斉藤さん」が言っていることは正しいと思う。「悪いことは悪いと言う」のは正しいことだよね。「斉藤さん」が孤立しながらも優位に立つシーンは見ていてスカッとするし「頑張れ」とも思う。真野さんが必死で立ち回る姿に「そんなことやめなよ」とも思う。でも園ママグループリーダーの三上りつ子(高島礼子)が言っていること、つまり「最悪な結果を引き起こさないために、ここはできるだけ音便に済ます」という考え方に「それはそうだよね…」と思ってしまうワタシは「斉藤さん度ゼロ」なのよ*1
 スーパーで騒いでいる子どもに注意したことくらいはあるけれど、ルールを守らない大人や若者に注意することなんて怖くてできない。逆ギレさられたらどうしよう、今は引き下がっても後で仕返しされたらどうしよう、最悪いきなり刺されたらどうしよう、ってどうしても考えてしまう。だから自分は(人から注意されないように)できるだけルールを守って生活するようにするけれど、ルールや常識を守らない他人のことはできるだけ見ないようにする。そんな自分を否定されてしまうようなドラマを見続けられるか、「そんな大げさに取らなくてもこれはドラマだから」という気持ちで軽く見ることができるのか…。でも、言えない自分の代わりに「斉藤さん」が正しいことをズバっと言ってくれることに拍手していることも正直事実ではあるし…。ドラマとしてはなかなか面白いし、リタイヤするのは勿体ない気もするし…。ああ、いろいろ悩ましい(←おかしい?)。

*1:公式ページの『斉藤さん度チェック』→http://www.ntv.co.jp/saito-san/check/index.html はちょっと怖すぎる内容だと思うのはワタシだけ?。