同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『白い春』第九話 考えさせられる

 とりあえず真理子(紺野まひる)と同じ病気ではなかったさち(大橋のぞみ)にホッとする。しかし心臓疾患かぁ、難しそうな病気だからもしかして手術の費用がベラ高いんじゃない?と心配に。そしてやっぱり200万もかかるって聞いてまた青くなる。康史(遠藤憲一)も佳奈子(白石美帆)も、わざわざ春男(阿部寛)の側で金の話するんじゃなーーーい!(汗)。ほら、やっぱり盗み聞きしてたじゃん(笑)。
 やばいよ、やばいよ〜。手術代ってことは例の800万のことぶり返すよ〜。いよいよ安岡(デビット伊東)に詰め寄るよ〜。もしかしたら津田寛治アニキから誘われるよ〜…と超心配するも、とりあえずこの回はそんな展開にはならずで良かった…。
 春男が簡単にそっち方向(過去のお仕事)にはいかずに、神社で神頼みってのが泣かせる。そこに現れたのが康史ってのも憎いよね…ううう。さちのふたりの父親が、揃って(揃ってなかったけど)神様に手を合わせる。どっちも父親。どっちも心の底からさちのこと想っているのがじんじん伝わる。
 激昂型春男は、医者に詰め寄ったり大声出したり顔に出たりするけれど、康史が筋道立ててちゃんと話せばわかるのだ。大事なさちのため、お互い役割分担をハッキリさせる康史。それを素直に受け入れる春男。どっちもさちのために一番良い方法を考えている。
 toboeさん(id:toboe:20090609:1244556951)ところ読んでワタシも考えた。康史と春男はどっちもさちの父親なんだけど「さちのために」という気持ちも一緒なんだけど、考え方と行動がまったく違うのよね。
 康史は父親としてのバランス感覚がある。だから、医者には詰め寄らない。それはさちの病気を治してくれる先生だから。その先生に悪い印象を与えるのはさちにとってはマイナスなことだって、冷静に考えられる。さちに傷跡が残る心配をするのも、その傷が大人になったさちのハンデとならないようにって気持ちからなんだろうな。"社会の一員として"の自分や家族や仕事という考え方ができるのよね。
 春男は自分や周りの事なんてどうでもいい。ひたすらさちのことしか見えない。さちが治らなければ医者のせいにするだろうし暴れまくるだろう。愛する者のことを考えると思考が短絡的になってしまう。人の気持ちや自分のことなんてどうでもよくなってしまうんだよね。
 このふたりの対比はとても上手いなぁと思う。どっちの気持ちもわかるし。でも、やっぱり感情を直にぶつける、不器用な春男贔屓になっちゃうんだよ。その方がよりさちのことを愛しているように見えちゃうのよね。冷静に考えたら康史の方が父親としては正しい気がするんだけどね。
 さちは本能で春男を欲しているんだろうか。父親には言えない不安を春男にぶつけることができる。それはもちろん春男を父親だとは思ってないからなんだろうけれど…。父親には言えないことを春男には言えるし甘えられる。これ康史が知ったらショックだろうなぁ…。