同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『Mother』第五話

 いやー、脚本上手い。そう来たかっ!って思わせられる喜び(笑)。昨晩は寝る前に見ちゃったので、お布団に入ってからもいろいろ考えちゃって(アホ)。
 奈緒(松雪泰子)が葉菜(田中裕子)を徹底的に拒絶。自分のため(かもしれない)毎月一万円の積み立て定期を見てもその気持ちが揺るぎないのがいいなぁ。そんな簡単に「…お母さんなの?(涙)」的な展開にしないのね。
 しかも「なぜ自分を捨てた」とも問いたださずに拒絶。ワタシなら胸ぐら掴んで問いたいが(笑)。
 でもそれをきっかけに育ての母・籐子(高畑淳子)と心から通じ合えたなんて、この展開もいいねー。奈緒との出会いからを静かに語る籐子。彼女は「奈緒のお母さんになる」ために一生懸命だった。奈緒が心を開いてくれるのであれば、何だってするという気持ちが深い…。
 この日、奈緒は初めて母親の気持ちを知ったんだよね…もっと早くに話をしてお互い理解し合えていれば、奈緒の人生もまた違ったのかもしれないとも思った。
 田中裕子さんの演技に毎回圧倒されてますが、この高畑さんもすばらしかったなぁ。高畑さんも振り幅が大きい女優さんだよね。どんな役でもこなせる。
 でもって、駿輔(山本耕史)ですよ。一千万を要求したと思ったらあっさり諦めた。一千万という理由は、過去に取材した虐待されていた少年のことからなのか…。
 一千万で子どもを手に入れる、奈緒にそれができるかどうかを試したのね。「結局金かよ!」って言って(書いて)ごめん(笑)。せっかくのw山本くんキャスティングなんだもの。そんなせこい"だけ"の男じゃないよね。
 しかし駿輔の意図がイマイチ掴めない。とりあえず奈緒と怜南=継美(芦田愛菜)から手を引いたように見せかけてはいるけれど…そんなことないよね(疑)。
 だって、仁美(尾野真千子)に奈緒の実家の電話番号教えたの駿輔だよねっ?!。それってなんで?なんでっ??。
 アレかな、奈緒を試したように、仁美のことも試しているのかな。怜南が生きていることを知って仁美がどう出るか。虐待していた娘が生きていることを知った実の母親が、どう行動するかを試している?。
 仁美は自分の虐待が世間にバレないかどうか探りを入れるために奈緒に連絡を取りたかっただけ。それなのに、怜南が生きていることを知ってしまった。
 これから仁美はどう出るだろう…。すぐさま警察や世間に訴え出るだろうか。仁美は虐待のことさえ表に出なければ怜南はいらない?うーむ…。
 そして、うっかりさん・葉菜の病気のこと。奈緒たちはいつ知るのかな。
 あの床屋の二階で奈緒と葉菜がもめていた時、主治医・珠美(市川実和子)が二階に乗り込んでいかなかった。「あなたたち、何をしているんですか!この人は重病で…」的な展開にしなかったのはイイ方向だわね。今までも珠美のことを、患者の人生に踏み込むようなお節介な医師に描いてなかったから違和感ないし。
 脚本的には「そんな簡単に、奈緒や視聴者に葉菜の背景を知らせないぞ」ということか。うふふ(←嬉しいらしい)。