『フリーター、家を買う。』今更？うふふ。

　やっと昨夜最終回までの3話を一気に見たの。んでもって、ちょい書いておきたいことがあるのよ〜♪（年末になぜ歌う）。
　このドラマ、非常に真面目に作られているし、とても考えさせられる内容のドラマだとは思うけど、きっと主人公の武誠治役をニノがやってなければ見なかったかもしれないなあと…。
　内容はそんなに惹かれるものではない。「次どうなんの？」というワクワク感というよりも、常にムカついたりイライラしたり怒ったりしていたし（笑）。最初はどーしよーもない若造・誠治（二宮和也）に。途中からはどーしよーもない親父・誠一（竹中直人）にね。
　要所要所で気が滅入るｗ。誠治の成長物語ではあるけれど、誠治の成長も父親の言動や態度も一歩進んで三歩下がる感じで、その展開にもちょっとイラついたりしていた。
　だからこそ、ニノの演技が全てだった。ニノが演じた誠治が全て。弱くて情けない誠治が、情けない自分に苛つき人を傷つけて自分も傷つき、周りの人たちの暖かさに触れて少しずつ強く、そして大人になっていく。たとえ大きな事件が無くてもニノの繊細な演技で十分だった。
　そんなニノの演技を見られたことは感謝かも。今までこんな普通の青年役見たこと無かったから。それなりの優しさも情けなさも小ずるさもある普通の青年・武誠治をやってくれてありがとう。誠治には泣かせていただきました。じんわりと泣きました。そして再認識。ごくごく普通の青年役だからこそ、なおさら巧さが際立つのだと。
　この役を他の若手役者がやっていたら、この内容だとたぶん見続けられなかったかもなぁと。ま、若手役者にもよるけれど…（ぼそっ／え、もう翻す？）。
　ニノ以外の役者さんも達者な人ばかり。ってか、大悦土木・大悦社長役の大友康平さんなんて、もう土木会社の社長にしか見えないデスよ、マジで（笑）。
　武家は個性的な人たちの集まりで。寿美子役の浅野温子さんの押さえた演技は珍しいし（怖く深く底知れない役のイメージが強いｗ）素晴らしかったけど、亜矢子姉ちゃん役の「意外と井川です」（@ぼくの魔法使い／古っ）井川遥ちゃんがとても素敵だった。あの親父や隣人、そして姑への攻撃力（口撃力）に惚れる。弟にもビビられている姉ｗ。男らしい井川さん好きですねー。そしてすんごく綺麗じゃなかった？。うん、惚れたねー。
　ということで、ドラマの内容としてはそんなに好き系なドラマではなかったけれど、役者さんのチカラ、特にニノの武誠治が全てだったのかなーと、最終話を見終わったあと思ったわけです。
　あー、今度はいつニノのドラマが見られるのかなぁ。早めにお願いしますね！各局の編成・キャスティングの皆様っ！（と、いろんな方向にお辞儀）。