『サウス・バウンド』奥田英朗:著
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/30
- メディア: 単行本
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うん、なかなか面白かった。特に一部、主人公である小学六年生の二郎の日常が良かった。超過激(字の如く)な父親のせいで常に翻弄され続ける二郎。この父親には口でも力でも勝てないんだもん、小さいうちは翻弄されるしかないよね(苦笑)。不良少年たち・黒木やカツとの辛く苦いエピソードはなかなか読み応えがあったなぁ。最後の黒木の行動には喝采。
二部で家族揃って島に渡ってからは、二郎がどうの…というより、父親と母親の物語になっちゃったからなぁ。それはそれなりに面白かったけれど、できれば二郎のその後の物語(15歳になってひとりで中野に戻る話とか)が読みたい。