同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『拝啓、父上様』第1話 「前略〜」ワールドですなぁ

一平(二宮和也)のこと「お兄ちゃん」て(泣)。それ、まんま「前略〜」の海ちゃん(桃井かおり)&利夫さん(川谷拓三)テイストじゃ。そっかー、美貌の少女(黒木メイサ)がそのスタンスなのかと思ってたけれど、まさかそれを受け継ぐのが時夫(横山裕)だったとはっ!。確かに時夫の登場インパクトは大だったからねー。毘沙門天前、ヤンキー座りで五十番の肉まんを喰っている横山くんってば最高のビジュアルでした(笑)。
一平(二宮くん)のモノローグで始まり終わるというのは「優しい時間」まんま…というか、倉本先生のドラマ(特に若い男の子主演もの)ってほとんどそうだったような気が(「北の国から」はもちろんのこと、「昨日、悲別で」もそうだったんじゃ?)。
それにしても梅宮の辰っちゃんの板前姿は鉄板。築地市場を練り歩く(?)姿だってなんの違和感もないもんね。この撮影にもマイ包丁セット持ってきているのでしょうか(笑)。花板・小宮竜次(梅宮辰夫)がまた格好良すぎだよ。無駄口を叩かず男は黙って仕事をする。伝説の板前。梅宮さんはどっかの会社の社長役よりもこーいう方が合っているってば。保(高橋克実)も笑いを取らずに口数少なく働いてます。時夫を叱る克実さん、バラエティの克実さんとは別人のように格好いいよ(おぃ)。
神楽坂にある老舗料亭「坂下」の大女将・坂下夢子(八千草薫)は、政界のドン・熊沢清次郎(小林桂樹)の2号さん。熊沢パパの後ろ盾でやってこられた「坂下」を、長女である若女将の律子(岸本加世子)が勝手に売ろうとしている。それも商店街が挙って反対している高層マンション建設に絡んで。自分の娘に対して疑惑の目を向ける母。しかもここに来て頼みの熊沢パパが危篤状態という報せが。ああ、なんということっ!…次週、実の母娘の間でスパイとして暗躍する(予定の)一平の活躍はいかにっ!?…なんてそんなドラマじゃないよね(笑)。
一平の母親・雪乃ちゃん(高島礼子)が良いポジションでした。やっぱ高島さん綺麗だし艶がある。元・芸者さんと言われても違和感なし。その芸者さんをやっていたときに一平を生んだシングルマザー。でも、父親が誰かは教えてくれないんだよね。一平は雪乃ちゃんの周りの野郎どもを見ながらいろいろ推理しているわけだ。今回の出来事で、我が息子をスパイにする手腕はさすがです。あれじゃ断りたくても断れないよ。あ、チーズトースト美味そうに食べていたなぁ。
倉本先生の物語は地味に淡々と、だけどちょっとした事件を抱えながら進んでいく。登場人物に100%善人という人はほとんどいない。それぞれいろいろな事情を抱えているから、ある人の立場ではいい人でも、別の立場の人から見ると悪人だったり。倉本先生のドラマを見ると、人ってそういうもんでしょ、と言われている気がします。あと、人の日常なんてそんなにドラスティックには変化しないんだから、このドラマもゆっくりじっくり見て欲しい、とも言われている気が(笑)。