同居人日和 blog

こころ踊るドラマに出会えたら幸せ!と思う、アラ還間近のプレ主婦です。

『ホカベン』第1話 いいんじゃね?

 驚いた。ワタシが想像していた内容と違った。良い意味で違ったデスよ。番宣とか極力見ないんでこーいう内容だとは知らなかった。面白いんじゃない?もしかして。いや、彩ちゃんってところで、もっとバタバタしてドジで破天荒でがむしゃらで、リーダー弁護士の杉崎忠志(北村一輝)から「お前はもー」って言われて髪の毛くしゃくしゃされる…みたいな新人弁護士・堂本灯(上戸彩)かと思ってたんだよね(勝手予想)。全然違うじゃん。結構シリアス。灯が理想に燃えてがむしゃらなのは思っていたとおりだけど、とても真面目なんだよね。ピーピーギャーギャー騒がない。しかも一話目にして扱う題材も結構重いし、悩んでも誰も助けてくれないし、そんな灯の未熟さが大きな事件を起こしてしまうし…うふふ、なんだか…超好みドラマかもっ!(嬉)。
 法律物・法廷物スキーなワタシですが「プロボノ(公共の利益のために社会奉仕をすることで、低報酬で社会的・経済的な弱者を守るという活動)」ってのは知らなかった。希望配属先にそのセクションをあえて選んだ灯。灯が弱者を守る弁護士になりたいと思ったのはいったい何がきっかけだったんだろうね。その辺りの灯の過去も今後描かれるんだろうか。
 灯の周りの人たちも興味深い。プロボノセクションにいながらやる気ナッシングに見えるリーダー弁護士・杉崎にも、過去にはバリスターセクション・リーダー弁護士の工藤怜子(りょう)絡みで何かあるみたいだし、そんな杉崎の側にいるパラリーガル・倉木しおり(戸田菜穂)もつかみ所のないなかなか面白いスタンスっぽい。戸田さんってこーいう一見冷たそうな役似合うよね〜。
 エムザ法律事務所に「プロボノ」セクションを設立したのは所長の森岡哲夫(大杉漣)だけど、この人が人道的な観点だけから設立したとは思えない。特に可もなく不可もなく的な働きだけなら問題にしないけど、灯が頑張れば頑張るほど盛岡にとって灯は邪魔な存在になりそうな予感。シニアパートナーの財津正人(篠井英介)も財政面的な部分で「プロボノ」セクションを潰したそうだし…っていうか、篠井さん、今期3本ご出演ですか?(汗)。『瞳』と『絶対彼氏』とこれ…働き過ぎじゃ…。
 今回灯が担当する事件、ひっじょーーーに重いッスね。普通の離婚調停かと思ったら、なんとDV、そして児童虐待…ああ。DV被害者・享子(富田靖子)が告訴に踏み切れなかったのは、夫・和彦(阪田マサノブ)の娘への虐待が公になるのを恐れてなんだよね、きっと…。ただ離婚できるんだったらそれでいい。自分よりも娘から夫を遠ざけたかっただけなんだろうなぁ。でも娘が取られてしまった。役立たずの弁護士に任せたのが失敗。後は自分で…という流れ。依頼人から「役立たず!」と言われ、その上自分の働きのせいで依頼人に事件を起こさせてしまった弁護士・灯。そりゃ相当なショックだよね。雨の中、ボロボロで泣きじゃくってて、これはとりあえず「もう弁護士辞める!」って流れかと思ったら、そのボロボロのまま享子に会いに行ったから凄いよ。接見室、冷静な容疑者とその前でしゃくり上げて泣いている弁護士の画って(笑)。「なぜあなたが泣くの?」「泣いてません」って、思う存分泣いているわいっ!(爆)。
 冨田の靖子ちゃんを見る度に思う…ああ、アイコ十六歳…(遠い目)古っ。ホントに上手いよこの人は。表面上はおとなしそうな女性に見せながらも、内に秘めた強い感情を上手く表現できる女優さん。鬼気せまるものがあった。彼女の傷害事件、灯はどう決着を付けるのか。杉崎は助けてくれるのか。夫の非道は暴かれるのか。娘は無事彼女の元に戻ってくるのか。次週も楽しみです。